仏事コーディネーター資格

f:id:akihotaru:20190402194857j:plain

仏壇や仏具の販売をしている人は、多くのお客様と接します。仏壇を買いに来る人は初めての人が多く、さまざまな質問を投げかけられます。そのような仕事をしている人の役に立つ資格が仏事コーディネーターです。この資格を持っているとどのような事ができるのでしょうか。

 

 

仏事コーディネーターの資格とは

f:id:akihotaru:20190402195733j:plain



仏事コーディネーターの資格は、2004年に作られました。全日本宗教用具協同組合が後援している資格です。資格に合格すると、仏事のプロとしてアドバイスする事ができます。仏壇や仏具、法事に関する知識を付けることができるので、仏壇仏具で働く人に役立つでしょう。

 

仏壇や仏具を購入する人は、初めての人が多く知識がありません。多くの種類から絞り込めず店員に相談するでしょう。このような時、お客様に的確なアドバイスができるのが仏事コーディネーターです。仏壇の素材や品質など専門知識を紹介し、購入しに来た人の宗教を考えながら的確な商品を勧めることができます。

 

仏事コーディネーターの資格取得方法

f:id:akihotaru:20190402195044j:plain

仏事コーディネーターの資格は、満20歳以上で仏壇仏具店で実務経験が3年以上ある人が受験できます。全日本宗教用具協同組合が後援しているため、組合員と従業員を対象にした資格です。

 

会社が全日本宗教用具協同組合に加入していれば、パートやアルバイト、非常勤の従業員も受験できます。試験は、講習と筆記試験が行われます。仏教の基礎知識や慶事の知識、法令関係まで幅広く問われます。

 

講習料と受験手数料は35,000円で、テキスト代は別に請求されます。無事に合格すると、認定証と顔写真付きのIDカードが発行されます。資格の有効期限は5年間で、更新手続きを行う事で資格を維持できます。一度目の更新でコールドカードになり、10年目の更新でゴールドカードに星が2つ付きます。

 

試験日

毎年1回、東京と大阪の会場で行われます。講習の時に仏事コーディネーター検定用テキストが必要になるので、忘れずに用意しましょう。合否判定は、試験後1か月以内に自宅へ郵送されます。

 

申し込み方法

仏事コーディネーターの資格を申し込むには、仏事コーディネーター審査協会に受験申請書を請求します。講習料や手数料を指定された口座に振り込み、申請書類を簡易書留で送付します。

 

その後、仏事コーディネーターの資格審査協会より受験票が送られてきます。毎年、5月ごろから受付が開始され、10月中旬ごろに受験票が郵送されてきます。

 

仏事コーディネーターの資格でできること

f:id:akihotaru:20190402195446j:plain

仏事コーディネーターの資格を持っていると、仏具のアドバイスだけではなく、法要についても相談を受けることができます。仏壇を買いに来る人の多くは、初めて家族を亡くした人が多いでしょう。仏壇を買った後には供養が行われ、どのようにしたら良いか迷っている人もいます。そのような時にアドバイスできるのが仏事コーディネーターです。

 

まず始めの供養が新盆(初盆)です。新盆とは、亡くなってから49日を過ぎてから初めて迎えるお盆で、新盆が一区切りと考えられています。初めてのお盆はどのようにしたらよいか迷いますから、仏事コーディネーターは地域のしきたりを考えながら的確なアドバイスをします。

 

そして、新盆後も一周忌や三周忌と回忌法要があります。法要の時の流れや相談を受けながらアドバイスすることができます。仏事コーディネーターは店頭で商品を勧めるだけではなく、お客様の悩みに的確なアドバスをする役目もは果たせます。