恥をかかない!葬儀のマナーと流れ

f:id:akihotaru:20190303144643j:plain

葬儀に参列する時、マナーに悩むことが多いでしょう。葬儀は故人の冥福を祈る儀式です。親しくしていた人が亡くなった時には、駆けつけて成仏を祈りたいです。葬儀の時に恥をかかないように、マナーを覚えて参列しましょう。

 

通夜

f:id:akihotaru:20190223183950j:plain

最近の通夜は「仮通夜」と「本通夜」の2日間営むことが増えてきました。東京などでは告別式と同じ位弔問客が参列する事もあり、告別式と同じように祭壇を飾るケースが増えています。

 

通夜の流れ

かつての通夜は夜通し行う儀式でしたが、現在では故人の知り合いが遠い所に住んでいる事もあり、告別式へ参列する事が難しいケースもあります。このため、一般の弔問客は通夜のみ参列する事も増えています。

 

最近では通夜も簡素化されており、1~2時間程度で終了します。告別式に参列できない人は、通夜だけに参列してもマナー違反にはなりません。通夜の流れはどのようになっているか確認しましょう。

通夜前~通夜当日

一般的に通夜を営むときは、葬儀社等に依頼します。葬儀社の担当者と準備を行います。通夜当日は世話役に受付をお願いし、現金を管理してもらいます。冬の通夜ですとコートを着てくる参列者が多いので、手荷物も預かってもらいます。

僧侶入場

通夜会場に一同が着席をし僧侶を待ちます。この時、喪服を着用して故人との血縁の近さを考え、家族単位で席を決めます。祭壇に向かって右側に遺族が座り、左側に葬儀委員長や職場関係、友人が座ります。通夜開始時刻になると葬儀社の方が僧侶を呼びます。

 

読経

僧侶による読経が始まります。読経が終わると、僧侶か葬儀社の人から焼香を誘導されます。喪主から順に親族、参列者が焼香をします。この時、喪主は一般参列者に黙礼をします。

 

法話

法話はある時と無い時があります。僧侶から法話がある時は、読経や焼香の後に行われるでしょう。遺族や参列者は静かに聞きます。この時、世話役をお願いされている人は、焼香の済んだ参列者を通夜ぶるまいの会場に案内したり、泣き出している子供を控室に案内します。

 

僧侶退場~喪主挨拶

僧侶は読経や法話を終えると退席します。遺族はその場で見送り、僧侶が退場したら喪主は参列者に挨拶をします。挨拶の内容は、故人に代わってお礼や感謝を伝えます。挨拶が終わったら、通夜ぶるまいの席へ誘導します。

 

通夜ぶるまい

通夜ぶるまいは1時間ほど行うもので、喪主から参列者へ感謝をこめた接待のようなものです。食事や飲み物を準備して、故人を偲ぶ席にします。ある程度の時間が経ったら、喪主はしめの挨拶をします。

棺守り

参列者や世話役が帰宅して遺族だけが残ったら、夜を通して灯明と線香の火を絶やさないように棺を守ります。翌日は葬儀が行われますから、交代で棺守りすると良いでしょう。

葬儀から告別式

f:id:akihotaru:20190303144717j:plain

告別式のスタイルやマナーは、宗教や宗派によって異なります。仏教は焼香を行いますが、神式は玉串奉奠の儀式を行います。また、キリスト教式は献花をして死者の冥福を祈ります。

 

告別式に出席する時は、喪主のしきたりに従って参列します。細かな点まで完璧に従う事が難しくても、常識的なマナーを心得ておけば恥をかくことはありません。

 

告別式の流れ

一般的な告別式の流れは、斎場などで告別式を行い、喪主や親族は告別式が終わったら火葬場に移動します。お通夜の時と同じように、葬儀の担当者や世話役と事前に打ち合わせをしてスムーズに進行できるようにしましょう。

受付~開式

世話役を頼まれた人は、告別式の開始時刻30分前から受付が開始できるように準備します。会計係は信頼できる人に頼み、トラブルが無いように管理します。

 

遺族や参列者は着席をして僧侶を待ちます。祭壇に向かって右側が遺族と親族席、左側が葬儀委員長や職場関係者、友人などです。時間になったら僧侶を呼び込み、葬儀社の人が開式の辞を述べます。

 

読経~弔辞

僧侶による読経が始まります。宗派によって時間が異なりますが、40分から1時間程度になるでしょう。読経の中で個人に戒名が授けられます。遺族や参列者は故人の冥福を祈ります。

 

読経が終わると弔辞を述べる人が紹介され、壇上で弔辞が述べられます。弔辞を述べる人は、故人と親しかった友人や会社の上司など、喪主が選んでお願いします。弔辞が終わると弔電が読み上げられます。

 

読経~焼香~閉式

ふたたび僧侶の読経が始まり、喪主から焼香します。開式から親族までの焼香が葬儀になり、一般参列者が焼香した時点で告別式に変わります。

 

焼香が終わると僧侶は退場し、葬儀社担当者が閉式の辞を述べて終わります。一般参列者は外へ出て出棺を待ちます。

 

出棺

棺を祭壇から降ろしてお別れの儀を行います。出館は、遺族や親族など親しい人で行います。棺の中に花や故人が愛用していた物を入れてあげ、最後のお別れをします。釘を打って棺の蓋を閉じます。

 

棺の搬出~遺族代表挨拶~出棺

棺の搬出は、親族など男性数人で霊柩車へ運びます。棺の後に位牌を持った喪主、遺影持った遺族が続きます。遺族代表挨拶は喪主が行うのが一般的ですが、喪主が妻の場合は子息が行う事もあります。

 

挨拶の内容は、故人との関係や参列者へのお礼など、故人に代わってお礼を伝えます。挨拶が終わったら車へ乗りこみ出棺します。

 

通夜や告別式の服装

f:id:akihotaru:20190303145114j:plain

突然の訃報で参列する時、通夜の場合は平服でもマナー違反になりませんが、やはり冠婚葬祭用のスーツを着用したほうが無難でしょう。遺族は喪服や準喪服を着用する事になります。

 

冠婚葬祭用のスーツを着用したら、小物類も黒で統一します。ネクタイや靴下、ストッキング、バッグなども黒で統一しましょう。この時、子育て中の人はマザーバッグなど普段使用しているバッグを持って行くか迷います。派手な色の場合は、黒のバッグに入れて持参すると良いでしょう。

 

また、通夜だけに参列する場合、仕事先から駆け付ける場合もあります。その場合、喪服を着用するのが難しい場合は、地味な服装を選ぶようにしましょう。黒や紺、グレーなどの色を選びます。参列者はできるだけ地味な服装を心掛けていればマナー違反にはなりません。

 

葬儀の靴

葬儀で履いていく靴は地味なものを選びます。女性はパンプスを履きますが、金具が付属していない靴を選びます。おしゃれをする場ではありませんから、シンプルな黒のパンプスでかまいません。

 

葬儀のアクセサリー

葬儀でアクセサリーを付けるのは、結婚指輪だけです。最近は真珠のネックレスを着用する人が増えていますが、喪を繰り返すと言うイメージにならないようなデザインを選べばマナー違反にはなりません。

 

女性はメイクを控えめにして、香水やネイルはしません。どのようにしたらよいか迷ったら、シンプルで地味な方を選びましょう。

葬儀の数珠

葬儀に必要な数珠は、108個の珠数からなる本式数珠と略式数珠があります。略式数珠のタイプは全ての宗派で使えるので、用意しておくと良いでしょう。数珠はお焼香の時に必要で、念仏の回数を記憶するために使われています。

 

仏教徒以外の人は、数珠を持たなくてもマナー違反にはなりません。数珠は貸し借りできないので、必ず自分の数珠を持って行きましょう。数珠を選ぶ時は、男性は大きい珠の数珠を女性は小さい珠を選びます。色は好みでかまいません。最近では100円ショップでも売られているので、ひとつ用意しておくと良いでしょう。

葬儀のハンカチ

お通夜や告別式にハンカチを持って行くとき、何色にするのか迷います。ハンカチは白か黒の無地か同色の刺繍やレースをあしらったものを選びます。

 

少し前まで白色が一般的でしたが、最近では喪服と同色の黒色のハンカチが一般的になっています。冠婚総裁用のハンカチも販売されていますから、ひとつあると便利でしょう。

 

白や黒を持っていない場合は、淡いピンクや水色でもかまいません。赤や緑の原色などは避けて地味な色合いを選びます。デザインはシンプルものを選び、ラメなど光る物はマナー違反とされます。

和装はマナー違反か?

普段から着物を着ている人は、葬儀に参列する時に和装で出かけたい人もいます。しかし、参列者の場合、遺族よりも格式が高い服装は着用しないのがマナーです。万が一、和装で行って、遺族がブラックフォーマルを着用していたら失礼なことになります。自分の好みで服装を選ぶのではなく、一般的なブラックフォーマルを選んでおけばマナー違反になりません。

 

終活の資格

f:id:akihotaru:20190302175308j:plain

終活の資格は国が認めた国家資格はありません。終活に関する資格は民間団体が行っています。弁護士や税理士などの国家資格と違って、資格の効力が公に認められていないのが現状です。終活の資格を取得しても法的な行為は行えません。

 

しかし、終活の資格を取得すると、今まで知らなかった知識を身に付けることができます。終活に関して疑問がある人や終活で悩んでいる人の役に立ちたいと考えている人はチャレンジしてみましょう。

 

 

終活カウンセラー

一般社団法人終活カウンセラー協会が主催する資格です。終活で悩む人の話を聞いてあげる相談役になることができます。終活で悩みを持った人の話を聞いて専門家へ案内する架け橋のような存在になれます。

 

終活に関する幅広い分野を学ぶことができるので、終活に関してトータルでアドバイスができます。認定資格は初級、上級、インストラクター養成講座があります。

 

初級は約6時間の講習後筆記試験を受けて合否が決まります。受講料は9970円合格後は会員登録をすることで終活カウンセラーとして認定されます。上級は事前にレポートを提出して講習1日、課題取組試験が半日あります。受講料は39960円+事前審査費2160円です。

 

講習は全国各地で行われていますから、比較的参加しやすい資格でしょう。また、勉強会も定期的に開催されています。終活カウンセラーの資格が無くても参加できるので、興味がある人は勉強会に参加してみると良いでしょう。

終活アドバイザー

終活アドバイザーは、通信教育のユーキャンで取得することができる資格です。NPO法人終活アドバイザー協会が認定している民間資格です。終活アドバイザー資格を取得すると、終活の課題に対して的確にアドバイスする事ができます。葬儀社やお墓の販売に関わっている人はスキルアップになるでしょう。

 

終活アドバイザーの試験は自宅で行います。3回の添削課題を提出して、終了課題をクリアすれば合格できます。(受講料と検定料で35000円)合格後はNPO法人ら・し・き終活アドバイザー協会に登録申請することで資格取得できます。(入会金4000円、年会費6000円)

 

終活アドバイザーも民間資格ですから、専門家と相談者の間にたってアドバイスする役割になるでしょう。人助けのためだけではなく、自身の終活にも役立つ資格です。

 

終活ライフケアプランナー

終活ライフケアプランナー資格は、一般財団法人日本能力開発推進協会が主催しています。わずか3か月で合格を目指し、自宅で受験できる資格です。働きながらでも学びやすいカリキュラムになっています。

 

学習には、大学教授とフィナンシャルパランナーが指導します。わからない事や疑問を感じたら、スマホを使って質問すれば専任の講師が何度でも無料で答えてくれます。受講料は、一括払いで27000円です。万が一、3か月で終了しなかった時は、受講開始から700日間は 無料でサポートしてくれます。

終活ガイド

一般社団法人終活協議会が主催する終活の資格です。お葬式費用や保険の選び方など終活に関する知識を身に付けることができます。ライセンスを取得すると、終活で悩んでいる人の話を聞いて疑問を解決したり、より詳しい専門家を案内する事ができます。

 

終活ガイドの試験は5000円を支払い、一日の受講で取得できます。講義と検定が行われますが、合格率はほぼ100%です。全国各地で行われていますから、アクセスしやすい場所を選べます。

終活士

任意団体日本終活士協会が主催する終活の資格です。試験に合格後、日本終活士協会の認定会員として登録する事で終活士として活動できます。独立や企業はできませんが、スムーズな終活ができるように税理士や弁護士などの専業者と連携をして相談者の悩みを解決します。

 

受験料37800円には、DVD、テキスト、試験料が含まれます。試験に合格すると、月謝1000円を支払い終活認定士会員になります。有効期間は5年間で更新も可能です。更新料は8000円になります。

終活診断士

一般社団法人日本クリエイティブライフ協会が認定している終活の資格です。パソコンやスマートフォンを使って受講することができます。認定試験も在宅でチャレンジできて、働きながら学ぶこともできるでしょう。

 

認定までにかかる費用は35000円(税抜)です。受講料、認定料、終活セミナーキットが含まれています。

 

終活の資格は本業の手助けになる

f:id:akihotaru:20190302175600j:plain

終活に関する資格は単体では起業したり収入をプラスするには難しいです。本業と組み合わせることで、専門的なアドバイスをすることができるでしょう。相性の良い職業は、弁護士、司法書士、行政書士、保険代理店、葬祭関係、ヘルパーなどです。

 

本業と組み合わせることで、終かつで悩んでいる人へ的確なアドバイスができるようになり、スムーズな終活をすすめられるでしょう。

葬祭ディレクターの資格を取ろう

f:id:akihotaru:20190228155949j:plain

高齢化社会に伴い、葬祭関係の仕事は多くの人手が必要になっています。葬祭関係の仕事に就いている人は、キャリアアップのために葬祭ディレクターの資格をもっていると一定の知識や技能をいかして仕事ができます。葬祭ディレクターの資格とはどのような内容か調べてみましょう。

 

 

葬祭ディレクター資格

f:id:akihotaru:20190228160024j:plain

葬儀屋で働く時は資格が必要ではありませんが、就職後は葬祭ディレクターの資格をもっていると一定の知識があると認められて仕事の幅が広がるでしょう。厚生労働大臣が認定している資格ですから、持っていて損はありません。

 

葬祭ディレクターの資格を持っていると、一から葬儀を組み立てることができます。現在、葬祭業で働いている人の約4割がこの資格を所有しています。主催しているのは葬祭ディレクター技能審査協会で、1級と2級の資格があります。2級は、個人葬の受注、会場運営、式典運営の知識と技能を学びます。1級は、全ての葬儀の受注から会場設営、式典運営の知識と技能を学びます。

 

葬儀会社によっては、大規模な社葬を取り扱う事になります。そのような会社へ就職したら、1級の葬祭ディレクター資格取得を目指しましょう。

 

葬祭ディレクターの試験内容

f:id:akihotaru:20190228160210j:plain


葬祭ディレクターの試験内容は、学科と実技になります。学科では、葬儀での基礎知識、公衆衛生、宗教について問われます。実技試験では、作業試験と筆記試験があり、実技試験は「幕張」「司会」「接遇」が用意されています。制限時間内で与えられた課題に取り組み評価されます。

 

葬祭ディレクターの試験では、試験の点数以外に服装や身だしなみも評価されます。派手な化粧や髪型は減点の対象になります。就職後に試験を受ける時は、企業の制服やバッチの着用も禁止されています。

 

葬祭ディレクターの難易度

f:id:akihotaru:20190228160652j:plain

葬祭ディレクターの合格率は2級で58%です。極端に難しい試験ではありませんから、参考書で知識を学び、技能試験内容を繰り返し実習してスムーズに行えるようにしましょう。

 

1級と2級とも、学科試験で70%以上の得点で、実技の合計点が70%以上で合格できます。合格発表は試験日から2か月以内に行われます。

 

葬祭ディレクターの試験日

f:id:akihotaru:20190228160528j:plain

葬祭ディレクターの願書受け付けは、4月上旬から5月中旬です。試験は9月中旬に札幌、仙台、さいたま、東京、横浜、名古屋、京都、福岡で行われます。

 

受験資格は、2級で実務経験が2年以上、1級で実務経験5年以上または2級合格後実務経験2年以上ある人が対象です。

樹木葬

f:id:akihotaru:20190226173919j:plain

樹木葬は墓石を建てるお墓とは違い、シンボルツリーを墓標として考えます。埋葬する時は、骨壺に入れたまま埋葬したり、粉骨をして布袋に入れて埋める施設もあります。樹木葬の明確な決まりは無いのが現状です。多くの墓地では樹木や芝生を墓標として扱い、そこへ埋蔵する方法を樹木葬と呼んでいます。

 

 

樹木葬の種類

f:id:akihotaru:20190226173936j:plain

樹木葬と言ってもさまざまな種類があります。ここでは、里山型、公園型、ガーデニング型について解説します。イメージしている埋葬方法と近い形の樹木葬を選びましょう。

 

里山型

f:id:akihotaru:20190226174358j:plain

里山型の樹木葬は山に埋葬します。カロートや骨壺を使わず、自然に近い形で埋葬するので布袋や簡易的な骨壺を使って行います。樹木葬の中で最も自然に近い形で埋葬できるでしょう。死後は土に還りたいと考える人は、里山タイプを選ぶと良いでしょう。

 

真光寺

1556年に開山した千葉県にあるお寺です。里山タイプの樹木葬ですから、遺骨は布袋に入れて、樹木の下に埋められます。長い歳月をかけて土に還ります。

 

真光寺は里山再生に力を入れています。樹木葬はシンボルツリーを植える所もありますが、多くの木を植えてしまうとヤブになってしまいます。樹木葬を行う時は、あらかじめ植樹されている木を選んで埋葬します。

 

ここへ埋められた遺骨は、長期的にお寺が責任を持って管理してくれます。永代供養ですから、継承者がいない人でも安心して利用できます。真光寺では無料の見学が行われていますから、詳しく知りたい人は参加してみましょう。

 

市原南霊園

 千葉県にある市原南霊園は長粳山大通寺(ちょうこうざん だいつうじ)が経営しています。市原南霊園は、大通寺が所有する裏山の一部にあります。里山型の樹木葬では、あらかじめ植えられている木の周りに遺骨を埋葬します。

 

草花は植えることができるので、生前好きだった花を植えてあげましょう。ここの里山型樹木葬は、33年で契約延長か合祀かを選べます。合祀を希望した場合は、プレートだけ合同供養墓に移され、遺骨はそのままになります。さまざまな樹木葬を扱っているので、比較しながら選ぶこともできます。

 

公園型

f:id:akihotaru:20190226174045j:plain

公園型の樹木葬は、墓地や霊園の一画に樹木葬区画が設けられており、墓石を使わない埋葬ができるようになっています。埋葬場所は、樹木や草花を植えて公園のように緑が豊かになっています。

風の丘樹木葬墓地

東京都八王子にある公園型の樹木葬ができる墓地です。1445年に開山された慈眼寺が運営する樹木葬です。高尾山と連なる武蔵丘陵の丘の上にあり、富士山や高尾山が見渡せます。

 

明るく開放的な空間に個別の広いスペースが用意されます。骨壺のまま埋葬をして、1区画を使用する最後の人が亡くなってから、13年か33年が経過したら合祀墓へ移されます。その後は永代供養されます。

 

花小金井ふれあいパーク

永明院が管理する公園型の樹木葬ができるお墓です。バラを使った公園が広がり女性に人気がある樹木葬です。園内は、いくつかのエリアに分かれており、無期限で利用できるタイプや33年後に合祀されるに分かれています。

 

とても人気のある樹木葬ですから、完売が相次いでいますが、まだまだ空きがあります。霊園内には噴水があり、所々に置かれたベンチで休憩もできます。緑豊かな開放的な空間はバラの香りに包まれます。美しい景色が広がる霊園で樹木葬ができます。

 

ガーデニング型

f:id:akihotaru:20190226174055j:plain

ガーデニング型の樹木葬は公園型を小さくした省スペース型の樹木葬です。すでにある霊園の一画を樹木葬にした所が多く、都心の霊園でもガーデニング型樹木葬を取り入れる所が増えています。ガーデニング型霊園は、花壇のような場所に草花を植えて地下に納骨堂を作ります。一定期間で合祀する事が多いでしょう。納骨堂と似た樹木葬ができます。

 

やすらぎ花の里 所沢西武霊園

東京ドーム1個分の敷地内に広大な樹木葬墓地が広がります。園内はバラを中心にした緑あふれる空間が広がります。都心からのアクセスも良く、無料送迎もあることから人気のあるガーデニング型樹木葬です。

 

埋葬タイプは、個別で期限が無いことから家族利用する事も可能です。永代供養墓も販売しているので、樹木葬と比較する事もできます。

 

里山型の樹木葬は限られている

f:id:akihotaru:20190226174424j:plain

樹木葬を希望する人は、自然が大好きでいずれは自然に還りたいと願う人が多いでしょう。樹木葬と言っても公園型やガーデニング型は納骨堂のようなもので、土に埋めることはできません。

 

もともと樹木葬は、里山タイプのものしかありませんでした。現在、樹木葬を選択する人が増えている中、里山タイプの樹木葬は数を増やしていません。里山タイプの樹木葬は自然の山を使用するやり方で、土地を確保するのが難しいからです。

 

日本では、墓地として認められて場所以外に埋葬する事はできません。山は多くありますが、雨や災害の影響を受けて遺骨が他の場所へ動いてしまったり、遺骨が出てきてしまうと法律違反になります。自然に還れる里山タイプは簡単に造ることができない為、数が少ないのでしょう。

 

樹木葬のメリット

f:id:akihotaru:20190226174445j:plain

樹木葬の最大のメリットは安さです。一般的な墓地の平均購入額は170万円前後です。樹木葬はお墓を建てる必要が亜ないので、平均購入額は70万円前後になります。少ない予算で思い通りの形で埋葬されるのが大きなメリットでしょう。

 

また、永代供養してくれる所が多いので、継承者がいなくても安心です。長期的に安心して利用できる点もメリットでしょう。多くの樹木葬では宗旨や宗派は問いません。誰でも利用でき、自然に寄り添うことのできるお墓です。

 

樹木葬のデメリット

f:id:akihotaru:20190226174527j:plain

樹木葬は、最終的に合祀されるケースが多いです。後からお墓を建てても遺骨を移すことはできません。長期的に考えて、納得してから申し込むと良いでしょう。また、本人は樹木葬を望んでいるのに親族が反対するケースがあります。残された人たちに理解を得るために苦労するケースも多くあります。

 

樹木葬を扱う霊園では、生前契約する場合があります。その場合、家族とよく話し合って理解を得た上で契約しましょう。

自動搬送式納骨堂

 

f:id:akihotaru:20190221190845j:plain

一般的なお墓と違い、納骨堂タイプは格安に利用できます。屋内でお骨を預かってくれるので天候に関係なく快適にお参りできます。納骨堂はさまざまなスタイルがありますが、その中でも自動搬送式の納骨堂について詳しく説明します。

 

 

自動搬送式納骨堂とは

f:id:akihotaru:20190223182726j:plain

自動搬送式納骨堂は、お墓参りに行くと自動的に参拝スペースまで遺骨が運ばれくるお墓です。機械を使った自動搬送システムを取り入れているので、カードなどを使ってお骨を運びます。

 

自動搬送式納骨堂は、遺骨を預かるだけでなく、法事や法要を行えるスペースも設けている施設もあります。多くの施設では永代供養で利用でき継承する人がいなくても安心です。

 

自動搬送式納骨堂の特徴

f:id:akihotaru:20190223183013j:plain

自動搬送式納骨堂は、一般的なお墓と比べると省スペースで利用できる特徴があります。屋内の限られたスペースでも運営できる為、東京の中心部に多くあります。

 

最近は都心部でお墓が不足していると話題になりますが、自動搬送式納骨堂は一か所の納骨堂で、複数の遺骨を預かることができるので、多くの人が利用できる特徴もあります。アクセス重視で考えている人におすすめのお墓です。

 

自動搬送式納骨堂でのお参りのやり方

f:id:akihotaru:20190223183032j:plain

自動搬送式納骨堂を契約すると、専用のICカードを渡されます。このカードをパネルにかざすと、収納されていた遺骨が自動的に参拝スペースまで運ばれてきます。

 

遺骨は厨子(ずし)と呼ばれる箱に入っており、オブジェや名前が表示された参拝スペースまで自動的に運ばれてきます。遺骨は一般的なお墓と同じく、専用の骨壺に収められたり、施設によっては袋を使用します。

 

お墓参りの時には、お花はあらかじめ用意されている所が多いでしょう。焼香をを済ませ参拝する形になります。施設によっては、パネルに故人のメッセージや写真が映し出される所もあります。時間がある時に手ぶらでお墓参りに行くことができるので、非常に利用しやすいメリットがあります。

 

自動搬送式納骨堂は永代供養墓が多い

f:id:akihotaru:20190223183522j:plain

自動搬送式納骨堂は、遺骨の継承者がいない人でも利用しやすいように、遺族に代わって永代供養をしてくれる施設が多いです。施設によって、永代供養のやり方は異なりますから、契約する時にしっかり確認しましょう。

 

一般的な方法は、納骨してから13回忌や33回忌など区切りの良い時期に合祀するやり方です。長期的に個別で預かるほど利用料金が高くなるでしょう。合祀された後は、定期的に合同法要が行われます。寺院が存続する限り供養してもらえるので安心感があるでしょう。

 

施設によっては、宗派や宗旨不問の所がありますから利用しやすくなっています。お墓の継承者がいない人や、檀家付き合いが面倒に感じる人にとっては魅力的です。

 

自動搬送式納骨堂の使い方

f:id:akihotaru:20190223183500j:plain

自動搬送式納骨堂は、お墓参りをするだけではなく、施設によっては葬儀から法要まで行えます。回忌法要で利用する時は、会食できるスペースも用意されており、場所を移さず法要できる所もあります。長期的に利用を考えている人は、法要の事まで考えて契約すると良いでしょう。

 

自動搬送式納骨堂の仕組み

f:id:akihotaru:20190223183950j:plain

自動搬送式納骨堂でお参りすると、自動的に故人の遺骨が目の前に運ばれてきます。とても不思議な光景ですが、裏側はどうなっているのか気になります。

 

自動搬送式納骨堂に利用されているシステムは、荷物などを扱う立体自動倉庫の技術を取り入れています。納骨されている厨子はコンピュータ管理されており、ICカードやタッチパネルの操作で反応する仕組みになっています。

 

裏側では多くの遺骨が棚状に管理されており、呼び出されると機械が取り出し運び出します。お盆やお彼岸など参拝者が多くなると混雑しそうに感じますが、多くの施設ではスムーズに運び出せるようにクレーンを複数台用意しています。自動搬送式納骨堂は、最先端の技術を駆使した新しい形のお墓です。

 

自動搬送式納骨堂の利用料金

f:id:akihotaru:20190223183821j:plain

自動搬送式納骨堂の利用料金は、立地や建物の大小によって変わります。多くの施設では50~100万円程度で利用でき、永代使用料金も含まれています。都心の一等地でも安価で利用できる事から、先祖代々のお墓を持っていない人から注目されています。

 

施設によってはいくつかのプランが用意されており、個別タイプ、夫婦タイプ、家族タイプなど納める遺骨によって利用料金が設定されています。契約する時は料金だけ比較するのではなく、契約内容をしっかり確認しましょう。

 

東京都心で利用できる自動搬送式納骨堂

f:id:akihotaru:20190223182517j:plain

都心の一等地にお墓を建てるには高額な予算が必要になりますが、自動搬送式納骨堂は安価に利用できます。アクセスしやすい都心部にお墓を持ちたいと考えている人は、自動搬送式納骨堂を検討してみましょう。

 

威徳寺 赤坂一ツ木陵苑

 

御府内八十八ヶ所霊場になる威徳寺は、開山から70代続く歴史あるお寺です。自動搬送式納骨堂のパイオニア的な存在で非常に古くから利用されています。

 

東京メトロ丸ノ内線「赤坂見附」駅から徒歩2分のアクセスの良さ、生前申し込みもしている自動搬送式納骨堂です。檀家になる必要が無いので、お布施の心配もいりません。

 

利用金額には使用権、永代供養代、墓碑銘板代と遺骨収納厨子代が含まれています。無縁仏になったら合祀墓に埋葬してもらえるので、長期的な供養が期待できます。

 

早稲田納骨堂

早稲田納骨堂は龍善寺が運営する自動搬送式納骨堂です。龍善寺は1638年に建立された歴史ある寺です。早稲田駅から徒歩1~2分で、駅からも近くアクセスしやすい特徴があります。

 

参拝室は個室になっており、周りを気にせずゆっくりと過ごせます。8室用意されていますから、混雑する時期でも待ち時間が少ないでしょう。室内にはモニターが設置しており、液晶画面にタッチして利用します。大型モニターには遺影や思い出の映像を映し出すこともできます。

 

早稲田納骨堂は、利用しやすように「檀家」「信徒」「一般」にわけて契約しています。無宗派や他宗派でも安心して利用できるでしょう。多くの形式が用意され、自分にあった形で利用することができます。

 

小石川墓陵

約400年の歴史がある「こんにゃくえんま」で親しまれている源覚寺にある小石川墓陵です。東京メトロ丸の内線「後楽園」駅から徒歩2分です。

 

1階は待ち合わせ室があり、3階と4回が参拝室になっています。参拝質は全部で8室、通常の時期なら混雑することなくスムーズにお参りできるでしょう。2階には納骨室と客殿があり、納骨式や会食など行うことができます。また、地下1階には50名まで利用できる本堂がありますから、法要や葬儀もここで行えます。

 

利用料金は、一式の料金で表示でわかりやすくローン利用も可能です。1つのお墓で2つの骨壺が収納でき、継承する事もできます。施設内は広々としており、明るい雰囲気でお墓参りができるでしょう。

 

 

業界最安値の納骨堂

海洋散骨

f:id:akihotaru:20190224183014j:plain

先祖代々のお墓が無い人やお墓を持ちたくない人は、自然に還れる海洋散骨を検討する人も多くなっています。まだまだ一般的な供養方法ではありませんが、新しい考え方として注目されています。海洋散骨を希望する時は、いくつかの注意点があります。海洋散骨の特徴や法律に関する事まで調べてみましょう。

 

 

海洋散骨とは

f:id:akihotaru:20190224183032j:plain

日本で海洋散骨が初めて行われたのは1991年です。それまでは法律で違法行為とされており散骨は禁止されていました。現在では違法性はないものの胸を張って合法ともいえない状態です。

 

そんなあいまいな状況ではありますが、最近は海洋散骨を望む人が増えてきて注目されている供養法になっています。

 

海洋散骨をする手順は難しくないです。まず、遺骨の所有権がある祭祀継承者が散骨を行う事を決定します。祭祀継承者は一般的に長男や長女になりますが、遺言がある場合は第三者でも祭祀継承者になれます。

 

祭祀継承者が海洋散骨をすると決定したら、自分で散骨をするか業者に委託するかを決めます。自分で散骨をする場合は少ない予算で済みますが、ある程度業者にサポートしてもらった方がスムーズにできるでしょう。

 

散骨をする時は、遺骨を粉骨します。個人で行うとこの作業だけで数日かかるので粉骨だけ業者に依頼する方法もあります。粉骨した遺骨を持って、船で沖に行き散骨をします。業者によっては、粉骨から散骨まで委託する方法もあり、遺骨を預けてしまえば散骨業者が低予算で散骨をしてくれます。このタイプの散骨は信頼性が重要になるので、業者選びは慎重に行った方良いです。

 

安心できる粉骨業者の選び方

海洋散骨をする時は、遺骨を一片2mm以下にする必要があります。焼却した遺骨をそのまま海に散骨すると、後に誰かが遺骨を発見した時に事件として扱われます。そのような事にならないように、散骨する時は必ず粉骨しましょう。

 

インターネットで粉骨業者を探すと多くの業者がヒットします。インターネットで見つける時は必ず「キャンセル時の対応」や「特定商の明記」があるかチェックします。ホームページにはきちんとした電話番号が記載され、いつでも相談できる業者が安心でしょう。

 

そして、粉骨に使う道具は清潔に保たれているか、立会いで粉骨できるかを確認します。粉骨する時は、機械で行う業者と手作業があります。どちらにするかは好みですが、90%以上の業者が機械で行っています。

 

悪質な粉骨業者は、粉骨したものを納めておく数珠やアクセサリーを勧めてくる場合があります。粉骨自体は安く済んでも、アクセサリーなどに高額な料金を設定している業者もいます。このような物を強く勧めてくる業者には注意が必要です。

 

安心できる業者は、「粉骨料金を明記している」「粉骨器具は水洗いしている」「遺骨は一体ずつ粉骨している」「立会粉骨できる」所です。ネットには怪しい業者が多くいますから注意しましょう。

 

海洋散骨の種類

海洋散骨には2種類あります。砂浜や岩場から散骨する「沿岸散骨」とボートやセスナに乗って沖まで行って散骨する「海洋散骨」があります。

 

どちらで行う場合も特別な手続きや許可は必要ありませんが、周りに迷惑をかけない場所を選んで散骨するようにしましょう。個人的に行うのが不安な時は、海洋散骨を取り扱っている業者を利用します。

 

海洋散骨の料金

粉骨を自分で行えば、器具を揃える代金ぐらいで低予算で海洋散骨が行えます。また、粉骨だけ業者に依頼した場合でも、1万2千円程度と交通費だけでしょう。

 

海洋散骨を扱っている業者に依頼すると、船で沖まで連れて行ってくれます。契約する業者によって内容はさまざまですが、遺族で船を貸し切りにすると15万~30万円程度で行えるでしょう。複数の遺族が乗り合いで散骨する場合は20万円程度、すべて委託する場合は5~10万円程度でしょう。

 

激安価格で海洋散骨ができるプランもありますが、極端に安すぎる場合は注意が必要です。責任をもって海洋散骨してくれる業者を選びましょう。

 

海洋散骨は違法なのか?

f:id:akihotaru:20190224183110j:plain

現在、散骨に関する許可や作成する書類が一切ないので、法律上はあいまいな状況です。いったんお墓や納骨堂に預けた遺骨を海洋散骨する場合は、お寺に事情を話して返還してもらいましょう。

 

最近では、海洋散骨に違法性が無いことから散骨ビジネスが広がりを見せています。今後、法整備が始まるとさまざまなルールができる可能性があります。散骨に関するルールは、現状では地方自治体に任されています。一部の地域では、散骨に関する条例がありますから注意が必要です。

 

散骨条例がある市区町村

f:id:akihotaru:20190224183258j:plain

北海道長沼町

2005年に日本で初めて散骨禁止条例を公布しました。樹木葬を扱う業者が町内にでき、近隣住民から苦情が増えて条例ができました。現在は、散骨する場所を作ることができない地域です。

北海道七飯町

2006年に散骨業を行う業者は、事業計画書が求められ町の許可が必要になる条例が施行されました。罰則などはありませんが、散骨を行う業者は営業する事ができません。

北海道岩見沢市

2008年に散骨の適正化に関する条例が施行されました。散骨場を設置する時に条件が決められており、非常に厳しい制限があることから事実上散骨場の運営は難しい状況です。

埼玉県秩父市

2008年に秩父市環境保全条例の中に業者と個人共に散骨を認めない内容が盛り込まれています。

埼玉県本庄市

2010年市内の環境保全を重視して散骨場を設置する時は、市町の許可が必要になる条例が施工されました。許可を取るには厳しい条件をクリアする必要があり、事実上は散骨は難しい状況になりました。個人に関しては明記がありません。

静岡県御殿場市

2009年散骨業者に関して制定された条例があります。ある業者が、御殿場市内に散骨場を設置使用したのをきっかけに作られました。条例を犯すと、6か月以下の懲役または50万円以下の罰金になります。

静岡県熱海市

2015年に熱海市海洋散骨事業ガイドラインを制定。初島を含む熱海市の土地から10km離れた海上でのみで散骨することになる。熱海のブランドや風評被害から守る目的で制定されました。

静岡県伊東市

2016年伊東市内における海洋散骨に係る指針を示しました。海洋散骨業者に対するルールで、伊東市の陸地から6海里以内で海洋散骨させないものです。具体的な罰則はありませんが、散骨は禁止されています。

神奈川県湯河原町

2014年湯河原町散骨場の経営の許可等に関する条例が施行。業者が散骨場を作る時、さまざまなルールが決められています。

 

散骨のマナー

f:id:akihotaru:20190224183322j:plain

海洋散骨をする時は、必ず遺骨を粉骨して行います。粉骨にした時、遺骨の中に入れ歯の一部など貴金属が残ることがあります。それらは海に撒けませんから取り除きましょう。粉骨した遺骨は水溶性の袋に入れて散骨をします。

 

散骨を行う場所は禁止された場所以外で行い、自然に悪影響を及ぼすものは撒かないようにしましょう。散骨を行う時の服装は、一般的に喪服は着ません。地味な服装で行い、故人に手を合わせましょう。

 

そして、海洋散骨で花を献花する時は、包装やビニールは取り外し必ずばらして花びらの状態で撒きましょう。

 

海洋散骨後の供養

f:id:akihotaru:20190224183546j:plain

海洋散骨を選んだ場合、全ての遺骨を撒いてしまうと物質的な供養はできなくなります。多くの人は、粉骨した遺骨からスプーン1杯分くらいは手元に残しておきます。少量程度を残しておき、自宅で手元供養をします。アクセサリーとして身に付けている人もいます。

 

海洋散骨を望む人は、自然に還りたいと考える人や海が好きだった人でしょう。海全体がお墓だと考えて、供養したくなったら海に行って手を合わせる方法もあります。

 

海洋散骨業者

f:id:akihotaru:20190224183959j:plain

日本海葬

2014年に設立された札幌にある会社で、株式会社ホライズンジャパンが運営しています。日本海葬は、委託散骨、個別散骨、合同散骨を扱っており、ペットとの散骨も叶えてくれます。

 

粉骨にする時は、自宅まで来て目の前で粉状にしてくれるので安心感があります。散骨する海域は、主に北海道と羽田になります。散骨する場所によって料金が異なりますから、予算にあわせて選ぶこともできます。

 

メモリアルスタイル

株式会社メモリアルスタイルは2007年に設立された会社です。海洋散骨の他意にも仏壇販売や墓石の販売など、幅広い事業を展開しています。散骨するエリアは関東になります。家族散骨、合同散骨、代行散骨のプランがあり、粉骨サービスや法要クルーズも行っています。利用料金は5万~13万円程度です。

 

琉球海葬

2003年に設立された会社です。株式会社パイル21が運営しています。本社は東京にあり、沖縄と名古屋に支社があります。広告費をあまりかけずに運営するスタイルですが、メディアに多く紹介されているので知っている人も多いでしょう。この会社の特徴は散骨できる海域の広さです。全国9か所で行えるので、自宅からアクセスしやすい場所を選べます。

 

チャーター散骨は22万~18万前後、委託散骨は4万8千円です。ペットとの散骨も可能です。利用者には5年間の無料サポートを受けられる特徴があります。

 

お墓のミキワの粉骨・散骨サービス 代行2.5万円、個別10万円

東京で利用できるロッカー式納骨堂と特徴

https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/PP_coinrokka-_TP_V.jpg

 

ロッカー式の納骨堂は、ロッカー状になった棚骨壺を収蔵するタイプのお墓です。納骨堂によっては、ロッカー全体がデザインされており利用料金も手ごろです。ロッカーの扉を開けると、上段に仏壇、下段にお骨を安置できる仏壇式タイプもあります。新しいお墓の形として人気があります。

 

 

ロッカー式納骨堂の特徴

菊, クリーム, 花, 秋, ネイチャー, 自然, 繊細さ, 花びら

通常のお墓はとても高額ですから、近年はロッカー式タイプのお墓を選ぶ人が増えています。一般的なお墓と違ってどのような特徴があるのか見ていきましょう。

 

宗派や宗旨を問わない

先祖代々のお墓がある人は、檀家になっているお寺のしきたりを守る必要があります。ロッカー式納骨堂の場合、宗派や宗旨が自由ですから誰でも利用でき、檀家にならなくてもかまいません。無宗派扱いで利用できますから、法事などの決まりごとも無く自由度が高いでしょう。

 

ロッカー式納骨堂は、お寺が運営していることが多いです。檀家にならなくても利用できますが、法事や供養の形式は運営している寺院の宗派の形式で供養されます。先祖代々の墓と比べると自由度の高いお墓と言えるでしょう。

 

アクセスが良い

先の事を考えると都心にお墓があると便利ですが、都心の一等地にお墓を建てることは困難です。ロッカー式の納骨堂はアクセスしやすい立地にあることが多く、自宅から近い場所で利用する事ができます。

 

ロッカー式納骨堂の最寄駅からも近く、徒歩圏内でいける場所が多くあります。ロッカー式納骨堂は年々増加傾向にあり、自宅の近くでも見つけやすいでしょう。特に高齢になってくると利便性を重視してお墓選びをするので、ロッカー式納骨堂は注目されています。

 

ロッカー式納骨堂は生前予約ができる

多くのロッカー式納骨堂は生前に契約ができます。自分の入りたい場所を選んで費用を先払いする事も可能です。遺族への負担を減らす事もできるでしょう。管理費などの費用面や供養のスタイルを納得した上で利用できる特徴があります。

 

豊富なデザイン

一般的な墓石はある程度デザインが決まっていますが、ロッカー式納骨堂は利用する施設によってデザインが豊富にあります。金箔をあしらった華やかなデザインから、落ち着いた印象のシックで高級感漂うタイプもあります。使う人の好みにあわせて選べますから、かつてのような殺風景な納骨堂のイメージはありません。

 

ロッカー式納骨堂はさまざまなタイプがありますが、写真や位牌、お花を置ける仏壇タイプのものもあります。また、最先端の技術を取り入れたデジタルタイプの納骨堂は、ロッカー扉に液晶画面が埋め込まれていたり、カラフルな電色が施されているタイプもあります。

 

どのようなタイプにするのかは、予算にあわせて選べますから、納得のいく形で供養してもらえるでしょう。

 

ロッカー式納骨堂は費用が安い

一般的なお墓と比べると費用が安く済みます。非常にコンパクトなスペースを使って供養できるので、予算内に収まることが多いでしょう。さらに費用を押さえたい場合は、納骨堂の中でも上段や下段など、使い勝手の悪い場所を選ぶと安価で済みます。お墓にお金をかけたくないと考えている人に最適でしょう。

 

ロッカー式納骨堂は管理がラク

墓石タイプのお墓を所有していると、どうしても墓石や敷地内の掃除が必要になります。高齢になるとこれらの管理が重荷になり、最近では専門業者に依頼する人も増えています。

 

その点、ロッカー式のお墓は手入れが簡単で負担が少なくて済みます。線香の用意もいらない施設もありますから、手ぶらでお墓参りに行くこともできます。

 

ロッカー式納骨堂は個人で利用できる

お墓を安価に済ませるには、合祀式の納骨堂もありますが、共同の祭壇を利用するタイプが多いでしょう。ロッカー式納骨堂は、個人ごとにスペースが用意されていますからコンパクトなお墓感覚でお参りする事ができる特徴があります。

 

ロッカー式納骨堂の金額

 

f:id:akihotaru:20190221182852j:plain

 

一般的なお墓の場合、数百万をかけて建てることが多いです。都心になるほど金額が高く利用者への負担も大きくなります。ロッカー式納骨堂は、20万円から利用できる所もあり、非常にリーズナブルです。都心でも100万円かからずに利用できる所もあり、少ない予算でお墓を持つことができます。

 

管理費

お墓を利用する時には、管理費が必要になります。ロッカー式納骨堂でも管理費が必要なケースが多く、一年分をまとめて支払う形になります。おおよそ、年間で5千円~2万円程度になります。利用する施設によっては、33回忌まで一括して支払えるケースもあるので、遺族に迷惑をかけたくない人は検討してみましょう。

 

ロッカー式納骨堂には「永代使用料」と「永代供養料」がある

ロッカー式納骨堂を利用する時は、借りているスペースに何年間安置するのかによって永代使用料が決まります。一般的なのは、三十三回忌まで安置してその後、合祀する形をとります。その場合、三十三回忌までの利用料金を永代使用料として計算します。

 

永代供養料とは、合祀された後の管理費のことで、家族に代わってお寺や霊園が永代に渡って管理するための費用です。お墓を継ぐ人がいない場合も安心して利用できるでしょう。多くのロッカー式納骨堂は、永代使用料と永代供養料が含まれています。

 

ロッカー式納骨堂の注意点

ロッカー式納骨堂を利用する時はいくつかの注意点があります。しっかり確認をして納得してから申し込みをしましょう。

f:id:akihotaru:20190221182457j:plain

 

ロッカー式納骨堂は期限がある

ロッカー式の納骨堂は無期限で預かってくれません。利用する施設によって期限は違うので、契約の時に確認しましょう。一般的には、管理期限が過ぎると合祀されることが多いです。合祀されてしまうと遺骨を取り出すことはできませんから注意が必要です。

 

また、施設によっては管理期間を設けていない場合もあります。どのようなタイプを選ぶか決めて利用すると良いでしょう。

 

遺骨を出せない

ロッカー式の納骨堂はさまざまなスタイルがありますが、中にはロッカーの扉を開けてお参りできない施設もあります。ロッカーのカギは管理事務所が所有している場合があり、簡単に開閉できない場合があります。そうなると、扉を閉めたままでお参りする事になるので気になる人もいるでしょう。

 

どのような形でお参りできるのかを確認してから契約しましょう。

東京のロッカー式納骨堂

 

 

f:id:akihotaru:20190221182451j:plain

 

ロッカー式納骨堂について理解することができました。興味を持った人は、実際に見学してみると良いでしょう。東京で利用できるロッカー式納骨堂を調べてみましょう。

 

本駒込陵苑

 

f:id:akihotaru:20190221191512j:plain

2019年に開苑した新しいロッカー式納骨堂です。本駒込駅から徒歩3分でアクセスも抜群です。ここの納骨堂は、葬儀や法要が行え、会食もすることができます。長期的に利用する事を考えると使い勝手も良さも魅力です。

 

また、管理しているお寺は400年続く十方寺が運営しています。長期的に安心して管理を任せられるのは最大のメリットでしょう。

 

納骨堂は「棚式」「仏壇式」「自動搬送式」から選べます。お花や線香は用意されていますから、手ぶらでお墓参りができます。価格もわかりやすくなっており、80万円と99万の2タイプしかありません。基本的な料金は含まれているので、少ない予算でも安心して利用できるでしょう。

 

東福院

f:id:akihotaru:20190221191659j:plain

四谷にあるロッカー式納骨堂で、新宿や渋谷からもアクセスしやすい立地になります。管理をしている東福院は、1575年に開基した歴史あるお寺です。ロッカー式納骨堂は、固定タイプのもので位牌の後ろに骨壺を納める形になっています。定期的に合同の法要が行われますから、直接行くことが困難な場合も安心感があります。

 

個別に法要を行いたい場合は、開基供養が付いた永代供養墓を契約する事ができます。一般的なロッカー式納骨堂は、33回忌まで利用してその後合祀されます。一人用で50万円から利用できます。ロッカー式納骨堂は、多くの種類が用意されていますから、利用する人のスタイルにあわせて選ぶことができるでしょう。

寛永寺 光明閣 

f:id:akihotaru:20190221192103j:plain

 

光閣明は上野にある納骨堂です。天台宗別格大本山東叡山寛永寺が管理するお寺です。ここでは後継者がいない人やお墓を持っていない人対象にしたロッカー式の納骨堂があります。永年にわたって管理してもらえ、生前に予約をすれば希望にそった供養をしてもらえます。

 

納骨堂は「個人型」と「夫婦型」があり希望した年数が終了するまで骨壺に入れた状態で安置されます。年数が経過すると永代供養墓に合祀されます。使用料は回忌ごとに決められており、最短で1周忌の60万から利用できます。

 

また、ロッカータイプの納骨堂を利用することなく永代供養墓に合祀する事もできます。その場合、一霊位50万円で供養できます。ここへ安置されたお骨は、寛永寺の僧侶が管理してくれます。毎月行われる供養日には僧侶が読経をしてくれます。長期的に安心した供養を望む人におすすめでしょう。