墓石の掃除方法をマスターしてお墓をピカピカにする

f:id:akihotaru:20190316191954j:plain

お墓を建てると長期的に渡って管理する事になります。歩道などは霊園で掃除をしてくれますが、墓石の掃除は個人ですることになります。定期的に掃除をしなければ、汚れは積み重なっていきます。特に日当たりの悪い場所を購入した人は、苔が生えたりしてきます。先祖への感謝も込めて墓石を綺麗にしてお墓参りをしましょう。

 

 

墓石洗いの手順

f:id:akihotaru:20190316192224j:plain



1.水に濡らしたスポンジや布で墓石を丁寧に拭きます。上から下へ拭くのがポイントです。墓石に苔が付いている場合は、取り除いた方が墓石が長持ちします。水拭きだけで汚れが落ちない時は、墓石用のクリーナーを使用します。

 

2.文字が刻まれている彫刻部分の掃除をします。歯ブラシを使って細かい部分まで洗います。水洗いが最適ですが、汚れが取れない時はクリーナを使用します。

 

3.墓石についている水分を拭き取ります。柔らかい布を使って優しく拭き取ります。水分を残さないことで苔の発生を押さえます。

 

4.敷地内に植え木がある場合は、落ち葉や雑草を除きます。墓石周りに玉砂利がある場合は、シャベルやスコップを使ってザルに取り出し水洗いします。

 

5.線香皿や花筒は歯ブラシを使って洗います。

墓石洗いのグッズ
  • スポンジ
  • 歯ブラシ
  • 雑巾やタオル
  • 墓石用洗剤
  • 植栽をしている墓は剪定用ハサミや鎌
  • 玉砂利洗浄用ザル
  • シャベルやスコップ

 

墓石掃除に最適なスポンジ

f:id:akihotaru:20190316192012j:plain

墓石の掃除に金属タワシを使ってしまうと墓石の表面に傷が付いてしまいます。また、亀の子タワシでも強くこすると、墓石表面のコーティング剤が剥がれてしまいます。墓石掃除に最適なスポンジは、洗車用のスポンジです。100円ショップで売っているような柔らかいスポンジでも良いでしょう。スポンジを選ぶ時は、研磨剤の入ってないものを選びます。

 

名前が刻まれている部分は洗いにくいので、歯ブラシなど小回りのきくグッズを使うと効果的です。墓石掃除用のスポンジも販売されていますから、傷が心配な人は専用スポンジを使いましょう。

墓石掃除の洗剤

f:id:akihotaru:20190316192333j:plain

墓石を水拭きしただけでは汚れが取れない時、洗剤を使用したくなります。身近な洗剤として、台所用洗剤を思い浮かべますが、これは絶対に使ってはいけません。家庭用洗剤で洗ってしまうと墓石を傷めたりシミの原因になります。

 

家庭用洗剤は汚れ落ちがよく、掃除をした時は気持ちよくなりますが、墓石を傷めてしまうので、かえって汚れやすくなります。墓石を洗う時は、洗剤は使わずに水洗いが基本です。どうしても汚れが落ちない部分は、墓石専用の洗剤を使って落としましょう。

 


墓石洗 月光 400ml

墓石掃除に高圧洗浄機

 

f:id:akihotaru:20190316192448j:plain

墓石掃除は、スポンジでゴシゴシこすっても汚れが落ちにくいです。特に、先祖代々続くお墓は長年の汚れがたまっています。墓石掃除に効果的な高圧洗浄機は水圧で汚れを取っていきます。

 

高圧洗浄機は、電気やガソリンを使って水を噴射します。墓地での使用は水と電源の確保がとても難しくなります。そこでおすすめなのが、充電式の高圧洗浄機です。機種によって30分程度のお掃除ができます。全体的な汚れは高圧洗浄機で取って、細かい部分は手洗いすれば比較的ラクに墓石掃除ができるでしょう。

墓石掃除代行

f:id:akihotaru:20190316192540j:plain

墓石掃除の代行は全国各地にあります。大手の掃除会社から個人で請け負う人までさまざまです。一回のみ利用する事も可能ですから、頑固な汚れはプロに依頼してみると良いでしょう。費用の相場は、8,000円から30,000円程度です。掃除の内容によって金額が決まります。

 

また、定期的に掃除を頼むなら年単位で依頼する事もできます。一年間に掃除する回数によって金額が設定されています。あまりお墓参りに行けない人は、年単位でお願いすると綺麗なお墓を維持できます。

 

お墓掃除の代行を利用する時は、依頼する業者にどの程度まで任せられるか確認したほうが良いでしょう。最初に確認しておくことでトラブルを避けられるでしょう。

 

墓石掃除の注意点

f:id:akihotaru:20190316193122j:plain

お墓参りをする時に、亡くなった人が好きだったお酒やお茶を墓石にかける事がありますが、墓石にとっては良くないことです。少しでも綺麗な状態で長持ちさせるには、飲み物をかけないことです。また、お供え物をする場合もお参りが終わったら持ち帰ります。カラスなどが食い散らかして墓石を汚すことになります。

葬式のお礼・香典返しのマナー

f:id:akihotaru:20190315184449j:plain

葬式では受け付けや案内など多くの人にお世話になります。遺族に代わって参列した人への雑事を担当してくれます。葬式でお世話になった人には、後日お礼が必要です。

 

 

葬式のお礼

f:id:akihotaru:20190315184536j:plain

葬式で世話役や葬儀委員長を引き受けてくれた人たちにはお礼をします。葬式の翌日か翌々日に挨拶に伺って、お礼の言葉を伝えて品物や心付けを贈ります。自宅で葬式をした場合は、多くの人が出入りする事で近所の人に迷惑を掛けています。隣近所に品物を持って挨拶をしましょう。時間が無い時でも、初七日までに必ず伺います。

 

葬式のお礼に伺う時は、電話などで訪問する事を伝えます。先方の都合を聞いて日時を調整します。訪問する時は喪服が正装ですが、最近ではじみないとのスーツやワンピースでもかまいません。

 

葬儀のお礼をメールでする

最近は、インターネットやスマホを使ってメールで気持ちを伝えることが多くなっています。しかし、葬儀でお手伝いしてくれた人にメールでお礼するのはマナー違反です。メールは略式に当たりますので、御礼状を送ります。

 

ただし、例外として会社の同僚や友人は、メールで伝えても問題はありません。きちんとしたお礼文を作成して感謝を伝えます。後日、改めて伺う事を伝えて送るのがポイントです。

 

葬儀のお礼の金額

f:id:akihotaru:20190315184555j:plain

葬儀を手伝ってくれた人には、お礼を届けます。最近では、金品が多くなっています。黒白の水引を印刷した小型の不祝儀袋に「志」か「御礼」と書き、家名を入れます。世話役代表にまとめて渡して、それぞれに渡してもらってもかまいません。

 

封筒に入れる金額は、世話役代表が10,000円から30,000円、世話役が5,000円から10,000円、お手伝い2,000円から10,000円程度でしょう。地域によって異なるので、葬儀社に相談してみると良いでしょう。地域によっては金品が失礼に当たるケースもあるので、よく確認します。

 

葬儀のお礼に使う品物

f:id:akihotaru:20190315185125j:plain



葬儀のお礼で品物を贈る時、のし紙は「志」にします。会社関係者が手伝ってくれた時は、みんなで食べられる菓子折りにして「御礼」ののし紙でも良いでしょう。弔辞を読んでくれた人や、お手伝いの人へ品物を贈ってもかまいません。どのような品物にするか迷ったら、予算委あわせて選べるカタログギフトもおすすめです。

香典返しの時期

f:id:akihotaru:20190315185138j:plain

葬式の時に受け取った香典のお返しに、香典返しを贈ります。香典返しとは、弔事が滞りなく終えた報告も兼ねているので忌が明けた後に贈ります。宗派によって異なりますが、亡くなった日から30日~50日位が目安になります。

 

地域によっては、忌明けを待たずに葬式の当日に香典返しをするケースもあります。この時、高額の香典をいただいた場合は、香典の半額から葬儀当日に渡した品物の額を差し引いた金額をお返しの目安にします。

香典返しの品物

f:id:akihotaru:20190315184734j:plain

香典返しの品物は、後に残らない物を選びます。お茶やコーヒーなど、食べたら無くなくなる食品が良く使われます。他にも、石鹸や洗剤、タオルなどの日用品も多く使われます。

 

肉や魚などの生ものや慶事に使われることの多い、かつお節や昆布は香典返しに使いません。最近は、カタログギフトがとても人気があり、荷物にならず好みの物を選んでもらえることから香典返しに利用されます。

 

カタログギフトは、喪主の予算にあわせて選べる所も便利です。相手の好みを考える必用も無いので、迷った時は利用してみると良いでしょう。

 

香典返しの掛け紙とのし紙

f:id:akihotaru:20190315185547j:plain

贈り物をする時、のし紙や掛け紙をします。掛け紙とのし紙は違いがあり、のし紙には「熨斗鮑(のしあわび)」と呼ばれるあわびを薄くのばしたデザインが印刷されています。これは、縁起物を表すものなので弔事には使用しません。

 

弔事に使用するものは掛け紙で、白黒の水引が印刷されています。仏式の葬儀では、蓮の花が描かれた掛け紙を選ぶこともあります。また、地域によっては黄白結び切りの水引を使う事もあります。

 

弔事には本結びの結び切りを選び、一度結ぶとほどけないことから、二度と繰り返さない意味をもち弔事以外にもお見舞いに使用します。表書きは、宗教を問わない「志」にするのが一般的です。地域によっては「満中陰志」と書くこともあります。水引の下には喪家の姓を書きます。

 

墨の色は黒色を使いますが、最近は薄墨を使う人も増えています。神式やキリスト教では表書きを「志」か「偲び草」と書きます。

 

内掛けか外掛け

デパートなどで包装をお願いすると、内掛けか外掛けか聞かれます。弔事で使う贈り物は、控えめとされる「内掛け」を選ぶとベストです。特にインターネットで大量に発注する時は、内掛けの方が紙が破れたり汚れたりする心配が無いのでおすすめです。

香典返しの金額

f:id:akihotaru:20190315185734j:plain

香典返しの金額は、いただいた香典の半額が目安になります。複数の種類を用意する事になるでしょう。一般的な金額を頂いた時は、香典返しだけで十分です。高額の香典を頂いた時は、当日に香典返しをして、後日、不足分を贈ります。香典返しの目安は半額程度になるでしょう。

 

香典返しの挨拶状

f:id:akihotaru:20190315185749j:plain

香典返しの挨拶状は、忌が明けた時に香典返しに添えて送ります。仏式では、四十九日法要の時で神式では五十日祭、キリスト教では昇天記念日になります。また、お通夜や葬式の当日にする当日返しの場合も挨拶状を添えます。

 

挨拶状はあらかじめ印刷したものを使うことが多いので、一枚ごと手書きするケースは少ないでしょう。

自筆遺言書が大きく変わる!変更点・保管場所・作成方法

f:id:akihotaru:20190311151008j:plain

自筆遺言書の制度が2019年1月に一部改正されました。遺言書保管法は、2020年7月10日に改正される事が決まっています。終活で、これから自筆遺言書を作成する人は変更点をチェックしておきましょう。

 

 

遺言書の種類

f:id:akihotaru:20190311151219j:plain

自分の死後に配分される財産について、詳しく伝える手段になる遺言書。遺言書には3種類あり、遺族へ意思を伝えることができます。

 
自筆遺言書

自筆遺言書は誰でも簡単に書けますが、法律によって定められた書き方を満たしていないと無効になってしまいます。実際に家族が亡くなった後に自筆遺言書が見つかっても、きちんとした書き方がされておらず無効になるケースが多くあります。自筆遺言書書き方のポイントは以下のとおり。

 

・作成年月日を正しく明記する

・著名と押印をする

・書き間違いは正しい方式で修正する

・曖昧な明記はしないようにして、不動産を記載する時は、登記簿謄本通りに明記する。

・預貯金は金融機関の支店名、預金の種類、口座番号を明記する。

・相続人の遺留分にも注意する。

・遺言執行者を指定しておけばスムーズに進められる。

・自筆遺言書は、封筒に入れて封印する。

 

今回、自筆遺言書のルールが改正されましたが、遺言書自体は自筆で書かなければ無効になります。正しい書き方で記入をし遺言を残しましょう。

公正証書遺言

公正証書遺言は、公証役場で公証人に作成してもらう遺言書です。専門家が作る遺言書ですから、確実に遺言を伝えることができます。専門的知識を持った人が遺言書を作成しますから、遺言の内容に迷った時もアドバイスをしてくれます。作成するには手数料がかかりますが、確実に遺言を実行できるでしょう。

秘密証書遺言

 秘密遺言書は、遺言の内容を秘密にしたままでパソコンなどを使用して作成した遺言書の事です。誰にも知られたくない内容を残す事ができますが、秘密証書遺言だと言う事を公証人と証人に確認してもらう必要があります。

 

公証役場で行う事は公正証書遺言とほぼ同じですが、自宅で遺言書を保管すする点が異なります。また、実行するには、家庭裁判所で検認が必要になります。

 

自筆遺言書の改正点

f:id:akihotaru:20190311151445j:plain

 1.自筆遺言書の添付資料にパソコンが使えるようになる

2019年1月13日から、自筆遺言書に添付する財産目録をパソコンで作成する事ができるようになりました。これまで、財産目録は手書きで作業量が多くとても大変でした。これからは修正も簡単になり、財産目録を作成しやすくなるでしょう。

 

自筆遺言書に添付する場合は、目録や不動産登記簿謄本、通帳のコピーなどすべてのページに署名して印鑑を押します。遺言書自体は手書きになりますが、パソコンを使って添付書類が作成できるようにな為、とても便利になるでしょう。

 

2.自筆遺言書も法務局で管理してくれる

今まで、自筆遺言書は保管方法が決められていませんでした。相続が開始されても遺言書が見つからなかったり、複数の遺言書が発見されて遺族が戸惑うケースもありました。また、悪質な場合は、自分に不利な内容の遺言書を見つけたら勝手に破棄したり、書き換えする事もありました。

 

2020年7月10日からは、法務局が自筆の遺言書を預かってくれる制度が始まります。預かる際には、法務省令で定める書式になっているかを確認し、遺言書に係る情報も管理してくれます。

 

また、遺言者は保管されている遺言書を閲覧することができ撤回も可能です。遺言者が生きている限り、遺言者以外の人は閲覧できません。遺言者が死亡すると、法務局で預かっている自筆遺言書は家庭裁判所での検認手続きが不要になり、すぐに相続の手続きができます。

 

3.保管手数料がかかる

自筆遺言書を法務局で保管してもらうには、手数料がかかります。また、遺言書の閲覧請求や遺言書情報証明書などの交付にも手数料がかかります。

 

4.遺言書の保管場所

自筆遺言書を保管する場所は、遺言者の住所地か本籍地、遺言者が所有する不動産の所有地を管轄する遺言書保管所になります。

 

今後の改正点にも注目したい

f:id:akihotaru:20190311151633j:plain

今回の改正は、自筆遺言書でもより確実に相続できる制度の見直しでした。すでに財産目録はパソコンやコピーが使えるようになっていますが、法務局での保管はこれから実施されます。スタートするまでに詳細などが明らかになっていくと思います。

 

今まで、自筆遺言書を書くのにためらいがあった人もこれからは利用しやすくなるでしょう。この機会に自筆遺言書を残してみましょう。

葬儀供花の送り方種類やマナーを解決!

f:id:akihotaru:20190221182056j:plain

親しい人が亡くなったら供花(きょうか・くげ)を送ります。供花はお通夜や告別式に供える花で、宗派や地域によって種類が異なります。訃報を聞いたら失礼のない供花を選んで送りましょう。

 

 

葬式供花の種類

f:id:akihotaru:20190309184005j:plain

お葬式に送る供花はさまざまな種類があります。供花を送る時は、遅すぎても早すぎてもいけません。一般的にはお通夜が始まる時に飾られているように手配します。訃報を聞いて供花を送る時、どのような種類があるのでしょうか。

花輪

式場の外に飾られる花輪は、会社や親戚一同などで送られるケースが多いですが、最近ではスペースの問題や景観の規定がある場合、辞退するケースもあります。花輪は白を基調にした造花で作られています。そのためキリスト教ではほとんど使われません。花輪を送りたい場合は、必ず担当の葬儀社に確認してから送りましょう。

 

花輪の値段は、10,000円から20,000円くらいでしょう。お通夜か葬儀の前日に飾ることができるように手配します。

 

盛籠

盛籠は地域によって使われます。ある地域では、一般の人は盛籠を送って、身内は供花にする所もあります。盛籠とはフルーツや乾物、お酒を盛り合わせたものです。一基10,000円くらいから手配できるでしょう。バスケットタイプの物ですと、5,000円程度になります。

 

枕花

枕花は、亡くなった人の枕元に飾る花の事です。通夜前から飾るのが一般的です。枕花を送るのは、主に血縁者や故人と特に親しかった人です。遺体が式場に移る時も枕花は一緒に飾られます。

 

枕花を送る時は、通夜の前に届くように手配します。平均的な価格は、一基10,000円から20,000円です。一対で送ることが多いでしょう。仏式や神式では洋花のアレンジメントが多いですが、地域の風習による違いがあるので、担当している葬儀社で確認しましょう。

 

キリスト教の場合、教会に運びやすいように小さなアレンジメントにします。ユリや小菊を中心にしたアレンジになります。枕花の場合、白色の花以外にも使われます。特に花の種類に決まりは無く、落ち着いた種類を使います。

 

宗教ごとに供花を選ぶ

f:id:akihotaru:20190309184601j:plain

葬儀に飾る供花は宗教によって違います。供花を送る時は、必ず葬儀社に確認をしてから送ると失敗がありません。日本では仏式の葬式が多いですが、神式やカトリックの場合は飾り方が違います。宗派ごとの特徴を知ってマナー違反にならないようにしましょう。

 

仏教

仏教の供花は、どのような葬儀場でも利用しやすいようにしたフラワーアレンジメントが一般的です。広めの会場で行う場合は、一基のフラワースタンドを送る場合もあります。

 

使う花は、菊やカーネーション、ユリが一般的です。豪華な供花にするなら胡蝶蘭も選ばれます。白をベースにして差し色に薄いピンクを入れます。地域や宗派によっては、入れる種類が決まっているでしょう。基本的に生花を使用しますが、最近ではブリザードフラワーを使うケースもあります。

 

神式

神式は、基本的に仏式と同じ供花でかまいません。籠盛りやフラワースタンドを送ると良いでしょう。昔は榊を送っていましたが、現在は喪主となる祭主が榊を供え、それ以外の人は花を添えることが多くなっています。

 

花の種類は主に菊ですが、ユリの花も多いでしょう。神式では胡蝶蘭は使用しません。

 
キリスト教

キリスト教の供花は、故人へ送るのではなく遺族に対して慰めとして送ります。ですから、遺族が供花を辞退するケースもあるので必ず送る前に確認が必要です。供花は、生花を使ったアレンジメントが多いでしょう。仏式と違い、名札は付けませんから気を付けましょう。

 

また、キリスト教の場合は、式場ではなく自宅へ送るのが一般的です。使用する花は洋花を中心にしたアレンジメントです。小さい花を中心にしてカーネーションやユリを使います。

 

葬式供花の値段

f:id:akihotaru:20190309184814j:plain

葬式の時に送る供花の値段は、7,000円から20,000円程度です。供花は香典代わりに送ることもありますが、故人との関係性が深い場合や近親者なら供花と香典の両方になるでしょう。遺族の負担にならない程度の値段にしましょう。

 

供花の数え方は一個を一基(いっき)、二個で一対になります。斎場の中に飾られる大きいタイプの供花は、一基15,000円から20,000円が相場です。一対で送る時は一基の倍です。斎場の外に飾られる花輪は、15,000円から20,000円でしょう。

 

また、祭壇の周りに飾られる籠盛は、5,000円から20,000円です。

 

葬式供花を親族へ送る方法

f:id:akihotaru:20190309185237j:plain

 

訃報を知って供花を送る時、まずは遺族に確認をします。どうしても葬儀に参列できない時は供花だけでも送りたいと考えます。突然、供花を送りつけるとトラブルになり、最悪の場合受け取り拒否されるケースもあります。一言伝えて了承が得られたら手配をします。

 

手配先は葬儀を担当する葬儀社になります。担当者は、宗教や地域の風習を理解しているので最適な供花を選んでくれます。

 

1.訃報を聞いたら遺族へ供花を送って良いか確認する。

2.葬儀会場を聞き、直接問い合わせをして、日程と喪主名を伝える。担当する葬儀社を教えてもらいます。

3.葬儀社へ問い合わせをして喪主名と日程を伝えて供花を注文する。

 

供花を送る時間

供花を送る時は、訃報を知ったらなるべく早い段階で手配します。遅くても通夜開式の3時間前までには依頼しましょう。万が一、手配が遅れてしまったら、後飾りとして自宅に送っても良いでしょう。その場合は、初七日から四十九日の間に送ります。

 

この時、気をつけたいのが、アレンジメントの中にバラを入れることがあります。マナーに厳しい家の場合は失礼にあたるので、あらかじめバラは入れない方が無難でしょう。

 

供花の清算

葬式の供花をお願いしたら、参列した当日に葬儀社へ支払います。後日振込も対応しているケースもあるでしょう。心配な時は、注文時に確認をすると良いです。

 

供花の札名の書き方

f:id:akihotaru:20190309184838j:plain

訃報の連絡を聞いたら参列する人に連絡をして供花の手配を相談します。供花は団体や会社など大人数で送ることが多いです。供花には名札を付けますが、ここには会社社長の名前や連名を書きます。

 

どのような人たちが集まって供花を送るのかを伝えると、手配先でアドバイスしてくれるでしょう。

 

供花のお礼

f:id:akihotaru:20190309185330j:plain

供花やお花代を受け取った遺族は後日お礼をします。御礼状と返礼品をお返しします。一般的な返戻品の相場は2,000円から3,000円程度ですから、それに供花代と香典をプラスして選びます。

 

送るタイミングは、香典返しと同じ四十九日後になります。この頃にお礼の電話を入れておくとスマートです。

 

葬式の種類は多様化している

 

f:id:akihotaru:20190308190042j:plain


 現在、葬式の種類はとても多くあり、故人の思いを大切にした葬式にすることができるようになりました。葬式は家族との最後の別れです。遺族の人たちも納得のできるお別れの形を選び、後悔のないようにしたいです。葬式には、どのような種類があるのか解説します。

 

火葬式(直葬)

f:id:akihotaru:20190308190135j:plain

簡略化した葬式が多くなったこともあり、火葬式や直葬を選ぶ人が増えています。火葬式の種類は、通夜と葬儀や告別式を行いません。遺体を直接火葬場へ運び、火葬後拾骨する形です。厳密に言えば葬式の形ではありませんが、葬儀社では葬式のひとつだと考えられています。葬儀社によって、火葬式、直葬、炉前式の呼び方をします。

火葬式の費用

火葬式や直葬の種類は価格がとても安いです。およそ12万~30万位になるでしょう。火葬料に、遺体を搬送する距離や火葬を行うまでの安置時間がプラスされ費用が決まります。火葬場は公営と民営があり、公営の方が格安で利用できます。限られた予算でとり行う時は、火葬式の葬式が利用されます。

一日葬

f:id:akihotaru:20190308190220j:plain

通常の葬式は、通夜と告別式を2日間行います。一日葬は、通夜をせずに告別式と火葬を一日で済ませる葬式の種類です。弔問客が多く参列する通夜を省くことで、家族が故人とゆっくりとお別れする事ができます。弔問客の参列が無い為、喪主への負担も減るメリットがあります。最近は一日葬の葬式を選ぶ人が増えています。

一日葬の費用

一日葬の場合、家族だけで見送る形と参列者が多い場合とで費用に開きがあります。およそ、50万~1000万位の費用になるでしょう。祭壇などの設営は通常の葬式と変わらず行いますから、一日だからと言って極端に安くなることはありません。通夜を行わない分、会食費を抑える事ができるでしょう。

家族葬

f:id:akihotaru:20190308190505j:plain

有名人でも、最近は家族葬の葬式が増えてきました。家族葬は家族のみで行う葬式で、親しい人が参列して故人とお別れします。参列者は20~30名程度で行われる小規模な葬式です。知り合いだけで行う葬式ですから、喪主の精神的な負担も軽減され、費用も抑えることができます。

家族葬の費用

一般的な家族葬の費用は60万~100万円程度です。料理の内容や参列する人数によってそれ以上になるケースもあるでしょう。少人数でこじんまりと見送りたい場合は、比較的格安で行えます。

密葬

f:id:akihotaru:20190306182952j:plain

密葬とは、遺族やごくごく親しい親族を中心に故人を見送る葬式の種類です。広く知らせることなく、親しかった人だけで営むことができます。密葬は歴史のある葬式スタイルです。最近良く聞く家族葬は、密葬の呼び名を変えたもので、大きな違いはありません。葬儀は密葬で行い、後日お別れ会をすることもできます。

密葬の費用

密葬だけを行い、お別れ会をしないケースは、家族葬と同じくらいの30万~100万程度でしょう。社葬などの密葬は、後日大規模なお別れ会をするのでかなり高額になります。どのような密葬にするかで費用は大きく変わります。

社葬

f:id:akihotaru:20190308190733j:plain

社葬とは、法人が施主になって営まれる葬式の種類です。合同葬と呼ばれる葬式の種類がありますが、これは故人の喪家と法人の葬儀を一体化したスタイルです。社葬と同じく大規模な参列者が見込まれるので、大きな会場を借りる必要があります。

 

特に会社の創業者やオーナーが亡くなった場合は、社葬で見送り故人を偲びます。取引先や関係者に告知する必要があり、多くの準備が必要な事から、逝去1週間後を目安に執り行います。社葬前に密葬を家族だけで済ませる事も可能です。

社葬の費用

社葬は個人葬と違い、故人への深い弔意や敬意を多くの人に示す儀式になります。次の会社継承者を広く認知してもらう機会でもあるので、葬儀費用はケチることなく、立派な葬式になるようにしましょう。

 

社葬は段取りなどが多くあり、喪主の負担はとても大きいでしょう。葬儀社担当や葬儀委員長と良く話し合ってスムーズに進行できるようにします。一般の葬式と規模が違うので、しっかりとした話し合いと予算を組む必要があります。

オーダーメイド式(自由葬)

f:id:akihotaru:20190308190827j:plain

最近は、故人が遺した遺言や愛していた趣味を参考にして執り行われるオーダーメイド式の葬式があります。形にとらわれない葬式で、好きだった花で祭壇を作ったり、趣味にしていたゴルフクラブを飾ったりすることもできます。

 

オーダーメイド型の葬式にする時は、引き受けてくれる葬儀社を探します。そして、企画を伝えて、祭壇や式場のイメージを表現していきます。自由葬をする場合は、内容によっては使用する会場の許可が必要になります。オーダーメイド型の葬儀を何度も行っている葬儀社を利用したほうがスムーズにできるでしょう。

 

オーダーメイド型葬式の費用

オーダーメイド型の葬式は、プランによって費用が大きく変わります。簡単な要望なら10万円位から利用できるでしょう。予算と相談をして、どの程度実現できるかを聞きながら決めていきましょう。

 

 

 

 

 

葬祭・葬儀・葬式の違いがスッキリわかる!

f:id:akihotaru:20190306182910j:plain

お葬式は人が亡くなった時、とり行われる儀式です。身内のお葬式や親しかった人のお葬式に参列する事があります。とても似た言葉で「葬祭」や「葬儀」がありますが、違いはわかりますか?混同してしまう言葉の違いをスッキリ解決します。

 

 

葬祭、葬式、葬儀それぞれの意味

f:id:akihotaru:20190306182926j:plain

3つの言葉はとても似ていて混同しそうですが、それぞれ違う意味があります。これらの言葉はとても多くの意味があり、専門家によっても解釈がさまざまです。

葬祭

冠婚葬祭の言葉にも使われる葬祭、葬式と祭祀のことをいい、死者を弔って霊を祭る事を言います。人が亡くなった時に行う葬式と、法事などの祭祀を合わせた言葉です。

葬式

葬式とは、一般的には通夜の翌日の別れの儀式を意味します。通夜の翌日には告別式が行われますが、葬式は宗教的な要素が強いです。通夜の翌日の日中に行われることが多いでしょう。また、告別式と葬儀を合わせた言葉と言う解釈もあります。

 

現在では葬式の形も多様化しており、家族だけで行う小規模な葬式や故人の希望に沿った自由葬を行う人もいます。

葬儀

葬儀とは、お通夜の翌日に行われる儀式で、開式から親族までの焼香が葬儀にあたります。一般弔問客が焼香を始めた時点で告別式へ変わります。また、告別式と通夜の両方を含んだ言葉と言う解釈もあります。

 

もともと、葬儀は家族や親族など身近な人達が集まって僧侶に読経をあげてもらう儀式でしたが、現在は大きく変化して多様化しています。

 

葬儀と葬式は類義語

f:id:akihotaru:20190306182952j:plain

国語辞典で調べると、葬儀と葬式は類義語だと記されています。上記のような意味合いを持ちますが、言葉の使い分けに明確な決まりはありません。葬儀も葬式も死者との最後の別れです。冥福を祈り、亡くなった人の事を思いながら気持ちを込めて儀式に参列する事が大切です。

 

戒名の値段と自分でつける方法

f:id:akihotaru:20190306155010j:plain

人は亡くなった後に戒名を授かります。一般的には告別式の際に授かりますが、現在の葬儀は簡略化され葬儀自体を行わない人も多くなっています。戒名とはどのような意味があるのか、戒名をいらない人はどのようにすれば良いか考えてみましょう。

 

 

戒名の意味と構成

f:id:akihotaru:20190306155031j:plain

現在の戒名とは亡くなった後に、授けられる法名です。これは仏教の考え方なのでキリスト教には戒名はありません。もともと戒名は出家した信者に与えられていた法名でしたが、日本ではいつからか亡くなった後に授けるようになりました。(一部の宗教を除く)

 

仏教では生前の名前は俗名(ぞくみょう)と呼び、戒名を授かることで仏の世界へ導くと考えられています。遺族は戒名をつけることで成仏してほしいと願います。無宗派の場合は戒名を授かることなく俗名でもかまいません。戒名は、宗派によって考え方に違いがあります。

曹洞宗と臨済宗

曹洞宗と臨済宗の戒名は「院号道号・戒名・位号」で構成されています。臨済宗では白木位牌の時は、戒名の上に「新帰元」下に「霊位」と記します。四十九日法要の後に「新帰元」の表記を亡くして本位牌にします。両宗派は戒名がとても似ているので、一目で判断するのは難しいでしょう。

浄土真宗

浄土真宗は、戒名とは呼ばず法名といいます。生きている間に三宝に奇異して弟子として生きる証しに授かります。浄土真宗の法名は「院号・釋号・法号で」構成されます。法名の上に「釋(しゃく)」の文字を記す特徴があります。釋とは、お釈迦様の弟子になると言う意味です。

 

浄土真宗では生前に帰敬式で法名を授かります。費用もきちんと決められているので、生前に法名を授かり確認することができます。また、他の宗派と違って葬儀の時に法名料を支払う事はありません。

 

浄土宗

浄土宗の戒名は「院号・誉号・戒名・位号」の構成になります。誉号(よごう)をつける時は、〇誉〇〇になります。浄土宗の場合は、授戒や五重相伝を受けて生前に戒名を授かることが多いでしょう。位牌にする時は、一番上に仏種子の「キリーク」を入れます。キリークは阿弥陀様を表しています。

 

日蓮宗

 日蓮種は戒名ではなく法号と言います。法号は「院号・道号・戒名・位号」で構成されています。寺院によっては生前法名を授けてくれる所もあります。

戒名の値段

f:id:akihotaru:20190306155418j:plain



戒名の値段は宗派によって異なり、お寺の格式によっても変わります。一般的な目安はありますが、はっきり決まっていないのが現状です。戒名を授かる時に高額な請求をされたり、菩提寺と疎遠になって戒名の事がわからず他の寺院で戒名を授かった結果、菩提寺と揉めるケースもあります。

 

また、最近では戒名の価格が高くて授かるのをあきらめる遺族もいます。菩提寺が無い場合は、格安に戒名だけを授けてくれるサービスもありますから、利用してみると良いでしょう。

 

曹洞宗

信士・信女30~50万円、居士・大姉50~70万円、院信士・院信女100万~、院居士・院大姉100万~

 

浄土宗

信士・信女30~50万円、居士・大姉50~70万円、院信士・院信女80万~、院居士・院大姉100万~

浄土真宗

釋〇〇10~30万、〇院釋〇50万円~

 

日蓮宗

信士・信女30万円~、院居士・院大姉50万~、院居士・院大姉100万~

真言宗

信士・信女30~50万円、居士・大姉50~70万円、院居士・院大姉80万~、院居士・院大姉100万~

長さ

戒名は一般的に2文字から8文字程度で授かります。文字数が多くなると料金も高くなる傾向にあります。戒名は価格が決まっていないので、高額な請求をされてトラブルになることが多いです。予算を考えてから菩提寺に相談してみると良いでしょう。

 

戒名のランク

f:id:akihotaru:20190306155123j:plain

戒名は身分に関係なく二文字が授けられますが、実際には戒名のランクがあります。戒名のランクによってお布施の金額が変わります。もともと戒名は、出家した証しに授かる名前でした。しかし、江戸時代から現代のような形になり戒名にランクが付けられるようになりました。

 

宗派によっては生前の功績で戒名のランクを付けていますが、金銭を支払うと高いランクの戒名を授けてもらえるケースもあります。また、お寺によってはお布施の料金を示してくる場合もあるので、檀家にとっては負担を感じる人もいます。

戒名料

葬儀を行う時に読経をする僧侶にお布施を支払います。このお布施が戒名料にあたります。多くの宗派が加盟する全日本仏教界では、戒名料と呼ばないと宣言しているので、喪主に戒名料を請求する事はありませんが、お布施と言う形で戒名料が発生しています。

 

多くの喪主はお布施の料金に悩みます。直接聞いても「気持ち程度で良いですよ」と言われて、相場がわからず悩むでしょう。古くからお寺と付き合いのある人はある程度の相場はわかっていますが、不透明な部分が多いのが現状です。

 

お布施は、お寺との付き合っている年数や寺院の格や地域によってことなります。直接聞いても教えてくれない時は、葬儀社の担当に聞いてみましょう。おおよその目安は、戒名のランクを目安にします。

 

・信士や信女で20万~30万円

・居士や大姉で30万~50万円

・院号で50万~100万円

 

最高ランクの院号を授かると、お寺から寄付を要求されるケースもあります。檀家として支え続けなければならなくなりますから、ある程度の覚悟を持って授かりましょう。なお、戒名のランクは夫婦で同じランクにすることが一般的です。

 

院号とは?

院号とは昔の上皇や皇太后の尊号です。戒名で授けられる院号は、院の辞が付いたもののことを言い、生前からお寺に貢献した人や人の役に立つような社会貢献された人に与えられます。もともとは、天皇や皇族、将軍家の戒名として授けていたので、大変格式が高い戒名になります。

 

何年にも渡って院号を授かる家系では、同じクラスの院号を勧められるケースもあります。院号とは、本来お寺を建立するほど貢献した人や身分の高い人に授けられていましたが、現在ではお布施を多く包んだ人が授かれることも珍しくありません。このような事から、お布施そのものに納得いかない人が増えてくるのでしょう。

 

院殿号

戒名の最高ランクと言える院殿号は、足利尊氏が等持院殿という屋敷名を戒名に使った事が始まりとされています。当時は、天皇家と区別するために「殿」の字を付けてランクが下だと表現しましたが、現在では院殿号の方がランクが上とされています。院号と同じく、お寺に貢献した人や信仰心が篤い人に授けます。

 

 

戒名を自分でつける

f:id:akihotaru:20190306155514j:plain

戒名はとても高額なイメージがあり、お布施に関して納得のいかない場合や限られた予算内で葬儀をしたい人は、戒名を自分でつけたいと考えるでしょう。菩提寺が無くて無宗教ならば、自分で戒名をつけることもできます。しかし、菩提寺がある場合は、一度相談した方がトラブルを避けられます。

 

一般的に菩提寺がある場合は、葬儀や納骨をお願いするので戒名もつけてもらう事になります。相談も無しに自分で戒名をつけて、納骨だけお願いしても良い顔はされないでしょう。事前に相談をして理解を得られたら、自分で戒名を考えてみましょう。

 

戒名の構成について

戒名は宗派ごとに多少の違いはあるものの、基本的な構成は同じです。無宗派の人は自由に戒名を決める事もできますが、構成を知っておくと考えやすいです。

 

戒名は「院号」「道号」「戒名」「位号」によって構成されています。それぞれの部分は2文字で考えられることが多いです。詳しい意味を調べてみましょう。

院号

戒名の院号は、その昔天皇が使用していましたが、現代では社会的に大きな貢献をしてきた人や寺院に対する貢献度や信仰心の篤い人に付けられます。〇〇院とすることが一般的です。また、院号には〇〇庵、〇〇軒、〇〇斎、〇〇亭とする場合もあります。

道号

道号とは戒名の上に付けられます。生前の人柄などを表す部分で、性格や趣味、職業から決めることが多いでしょう。

戒名

本来の戒名はこの部分の事を言います。戒名を僧侶に決めてもらう時は、この部分が決定されます。簡単なつけかたは自分の名前から1文字、尊敬する人から1文字つける方法です。信仰している宗教がある人は、御仏や経典からつける事もできます。浄土真宗の場合は法名になり釋〇〇と3文字になります。

位号

位号は性別や年齢、信仰心の篤さによって決定します。この部分に位があり、ランクの高い位号をつけるとお布施が高くなる傾向にあります。

 

成人男性なら信士、居士、院信士、院居士です。成人女性なら信女、大姉、院信女、院大姉になります。未成年で無くなった場合は、3歳までが核子、核女で、小学校に上がるまでが幼子、幼女となります。1歳までの乳幼児や水子には、嬰子、嬰女です。

 

戒名はいらない

f:id:akihotaru:20190306155939j:plain

最近は葬儀の形もさまざまで、お通夜や告別式を行わない人も増えています。本来、戒名は告別式の読経に授かります。しかし、最近では、死後の名前は必要ないから戒名はいらないと考える人が増えています。

 

高すぎる戒名料

日本では半数以上が仏式で葬儀を行います。仏式の葬儀は僧侶にお布施が必要で、格式の高いお寺では高額請求してくる所も珍しくありません。お布施の大部分は戒名料で、あまりに高額なため不満に感じる人が増えています。

 

このような事から、いっそ戒名はいらないと考える人が多くなり、戒名無しで荼毘にふされる事も多くなっています。お寺から戒名を授からないとお布施の負担が減り、限られた予算でとり行う人にとってはありがたい話です。

戒名はいらない場合葬式はするのか

もともと戒名は出家した証しに授けられる名前です。仏の弟子になった証しですから、僧侶はみなさん戒名を授かっています。現在の戒名と呼ばれるものの多くは、亡くなってから授かるスタイルです。このスタイルにしたのは曹洞宗が始まりと考えられています。

 

曹洞宗は、生前に仏弟子になる儀式は行わななかった為、死後に急いで仏弟子にする必要がありました。僧侶が読経の中で徳を積んだ個人に戒名を授け極楽浄土へ導きます。

 

現在でもこのスタイルが色濃く残っているので、告別式に戒名を授かる人が多いでしょう。しかし、戒名を必要としない人は、告別式自体が必要なくなり仏式葬儀をする意味が無くなります。最近ではお葬式のスタイルも多様化されているので、故人や遺族が考えるスタイルで見送っても良いでしょう。

 

戒名はいらない場合お布施はどうなる?

戒名はいらない場合、僧侶に支払うお布施も必要なくなるのか気になります。日本人の半数以上が檀家になっている浄土真宗の場合、授戒を行わず戒名もつけない宗派です。死後に法名と呼ばれるシンプルな名前が授けられ、生前に大きな貢献をした人のみ院号が与えられます。しかし、お布施の料金を見ると他の宗派と大きな違いはありません。

 

浄土真宗の場合、お布施は戒名料だけではなく、故人を浄土へ導いてもらった事に対する感謝料になります。戒名がいらない人にとっては納得できない内容でしょう。もし、お布施に対して疑問を感じているのなら、仏式のお葬式は避けた方が良いかもしれません。

では、戒名はいらないから仏式で葬儀をするのをやめるとします。この時、先祖代々のお墓を持っている人は注意が必要です。先祖の墓が寺にあり、その寺の檀家になっている場合はその墓に入ることになります。もし、菩提寺に葬儀の依頼をせずに納骨だけをお願いしたらトラブルになりかねません。このようなケースは、仏式で葬儀を行いお布施を支払う必要があります。

 

いっそ離檀してしまおうとすると、離檀料を請求されて新しいお墓も探すことになり大金を支払う事にもなりかねません。先祖代々の墓を持っている人は、戒名を授からないと言う考え方は難しいでしょう。

戒名を授からない時は相談する

戒名に関する疑問が多くあり、死後は戒名をいらないと決断したら菩提寺に相談してみましょう。お墓が無く無宗派の場合や、無宗教の霊園にお墓を持っている場合は大きなトラブルにはならないでしょう。

 

しかし、先祖代々のお墓がある人はそうもいきません。予算の関係でお布施を多く支払えない場合は、正直に話してみても良いでしょう。生前に戒名を授けてくれるケースもあるので、まずは菩提寺に相談をしてみましょう。

位牌

戒名を授からない時は、俗名の位牌になります「〇〇〇〇之霊位」と表記し、戒名と同じ意味をなします。戒名を授かると四十九日に入魂をしてもらいます。戒名が無い場合も、僧侶にお願いすれば入魂してもらえます。この時に渡すお布施は、葬儀の時にかかるお布施の1/10程度と言われています。親しいお寺が無い時は、近所のお寺で事情を話して聞いてみましょう。