葬式のお礼・香典返しのマナー

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葬式では受け付けや案内など多くの人にお世話になります。遺族に代わって参列した人への雑事を担当してくれます。葬式でお世話になった人には、後日お礼が必要です。

 

 

葬式のお礼

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葬式で世話役や葬儀委員長を引き受けてくれた人たちにはお礼をします。葬式の翌日か翌々日に挨拶に伺って、お礼の言葉を伝えて品物や心付けを贈ります。自宅で葬式をした場合は、多くの人が出入りする事で近所の人に迷惑を掛けています。隣近所に品物を持って挨拶をしましょう。時間が無い時でも、初七日までに必ず伺います。

 

葬式のお礼に伺う時は、電話などで訪問する事を伝えます。先方の都合を聞いて日時を調整します。訪問する時は喪服が正装ですが、最近ではじみないとのスーツやワンピースでもかまいません。

 

葬儀のお礼をメールでする

最近は、インターネットやスマホを使ってメールで気持ちを伝えることが多くなっています。しかし、葬儀でお手伝いしてくれた人にメールでお礼するのはマナー違反です。メールは略式に当たりますので、御礼状を送ります。

 

ただし、例外として会社の同僚や友人は、メールで伝えても問題はありません。きちんとしたお礼文を作成して感謝を伝えます。後日、改めて伺う事を伝えて送るのがポイントです。

 

葬儀のお礼の金額

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葬儀を手伝ってくれた人には、お礼を届けます。最近では、金品が多くなっています。黒白の水引を印刷した小型の不祝儀袋に「志」か「御礼」と書き、家名を入れます。世話役代表にまとめて渡して、それぞれに渡してもらってもかまいません。

 

封筒に入れる金額は、世話役代表が10,000円から30,000円、世話役が5,000円から10,000円、お手伝い2,000円から10,000円程度でしょう。地域によって異なるので、葬儀社に相談してみると良いでしょう。地域によっては金品が失礼に当たるケースもあるので、よく確認します。

 

葬儀のお礼に使う品物

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葬儀のお礼で品物を贈る時、のし紙は「志」にします。会社関係者が手伝ってくれた時は、みんなで食べられる菓子折りにして「御礼」ののし紙でも良いでしょう。弔辞を読んでくれた人や、お手伝いの人へ品物を贈ってもかまいません。どのような品物にするか迷ったら、予算委あわせて選べるカタログギフトもおすすめです。

香典返しの時期

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葬式の時に受け取った香典のお返しに、香典返しを贈ります。香典返しとは、弔事が滞りなく終えた報告も兼ねているので忌が明けた後に贈ります。宗派によって異なりますが、亡くなった日から30日~50日位が目安になります。

 

地域によっては、忌明けを待たずに葬式の当日に香典返しをするケースもあります。この時、高額の香典をいただいた場合は、香典の半額から葬儀当日に渡した品物の額を差し引いた金額をお返しの目安にします。

香典返しの品物

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香典返しの品物は、後に残らない物を選びます。お茶やコーヒーなど、食べたら無くなくなる食品が良く使われます。他にも、石鹸や洗剤、タオルなどの日用品も多く使われます。

 

肉や魚などの生ものや慶事に使われることの多い、かつお節や昆布は香典返しに使いません。最近は、カタログギフトがとても人気があり、荷物にならず好みの物を選んでもらえることから香典返しに利用されます。

 

カタログギフトは、喪主の予算にあわせて選べる所も便利です。相手の好みを考える必用も無いので、迷った時は利用してみると良いでしょう。

 

香典返しの掛け紙とのし紙

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贈り物をする時、のし紙や掛け紙をします。掛け紙とのし紙は違いがあり、のし紙には「熨斗鮑(のしあわび)」と呼ばれるあわびを薄くのばしたデザインが印刷されています。これは、縁起物を表すものなので弔事には使用しません。

 

弔事に使用するものは掛け紙で、白黒の水引が印刷されています。仏式の葬儀では、蓮の花が描かれた掛け紙を選ぶこともあります。また、地域によっては黄白結び切りの水引を使う事もあります。

 

弔事には本結びの結び切りを選び、一度結ぶとほどけないことから、二度と繰り返さない意味をもち弔事以外にもお見舞いに使用します。表書きは、宗教を問わない「志」にするのが一般的です。地域によっては「満中陰志」と書くこともあります。水引の下には喪家の姓を書きます。

 

墨の色は黒色を使いますが、最近は薄墨を使う人も増えています。神式やキリスト教では表書きを「志」か「偲び草」と書きます。

 

内掛けか外掛け

デパートなどで包装をお願いすると、内掛けか外掛けか聞かれます。弔事で使う贈り物は、控えめとされる「内掛け」を選ぶとベストです。特にインターネットで大量に発注する時は、内掛けの方が紙が破れたり汚れたりする心配が無いのでおすすめです。

香典返しの金額

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香典返しの金額は、いただいた香典の半額が目安になります。複数の種類を用意する事になるでしょう。一般的な金額を頂いた時は、香典返しだけで十分です。高額の香典を頂いた時は、当日に香典返しをして、後日、不足分を贈ります。香典返しの目安は半額程度になるでしょう。

 

香典返しの挨拶状

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香典返しの挨拶状は、忌が明けた時に香典返しに添えて送ります。仏式では、四十九日法要の時で神式では五十日祭、キリスト教では昇天記念日になります。また、お通夜や葬式の当日にする当日返しの場合も挨拶状を添えます。

 

挨拶状はあらかじめ印刷したものを使うことが多いので、一枚ごと手書きするケースは少ないでしょう。