葬儀供花の送り方種類やマナーを解決!

f:id:akihotaru:20190221182056j:plain

親しい人が亡くなったら供花(きょうか・くげ)を送ります。供花はお通夜や告別式に供える花で、宗派や地域によって種類が異なります。訃報を聞いたら失礼のない供花を選んで送りましょう。

 

 

葬式供花の種類

f:id:akihotaru:20190309184005j:plain

お葬式に送る供花はさまざまな種類があります。供花を送る時は、遅すぎても早すぎてもいけません。一般的にはお通夜が始まる時に飾られているように手配します。訃報を聞いて供花を送る時、どのような種類があるのでしょうか。

花輪

式場の外に飾られる花輪は、会社や親戚一同などで送られるケースが多いですが、最近ではスペースの問題や景観の規定がある場合、辞退するケースもあります。花輪は白を基調にした造花で作られています。そのためキリスト教ではほとんど使われません。花輪を送りたい場合は、必ず担当の葬儀社に確認してから送りましょう。

 

花輪の値段は、10,000円から20,000円くらいでしょう。お通夜か葬儀の前日に飾ることができるように手配します。

 

盛籠

盛籠は地域によって使われます。ある地域では、一般の人は盛籠を送って、身内は供花にする所もあります。盛籠とはフルーツや乾物、お酒を盛り合わせたものです。一基10,000円くらいから手配できるでしょう。バスケットタイプの物ですと、5,000円程度になります。

 

枕花

枕花は、亡くなった人の枕元に飾る花の事です。通夜前から飾るのが一般的です。枕花を送るのは、主に血縁者や故人と特に親しかった人です。遺体が式場に移る時も枕花は一緒に飾られます。

 

枕花を送る時は、通夜の前に届くように手配します。平均的な価格は、一基10,000円から20,000円です。一対で送ることが多いでしょう。仏式や神式では洋花のアレンジメントが多いですが、地域の風習による違いがあるので、担当している葬儀社で確認しましょう。

 

キリスト教の場合、教会に運びやすいように小さなアレンジメントにします。ユリや小菊を中心にしたアレンジになります。枕花の場合、白色の花以外にも使われます。特に花の種類に決まりは無く、落ち着いた種類を使います。

 

宗教ごとに供花を選ぶ

f:id:akihotaru:20190309184601j:plain

葬儀に飾る供花は宗教によって違います。供花を送る時は、必ず葬儀社に確認をしてから送ると失敗がありません。日本では仏式の葬式が多いですが、神式やカトリックの場合は飾り方が違います。宗派ごとの特徴を知ってマナー違反にならないようにしましょう。

 

仏教

仏教の供花は、どのような葬儀場でも利用しやすいようにしたフラワーアレンジメントが一般的です。広めの会場で行う場合は、一基のフラワースタンドを送る場合もあります。

 

使う花は、菊やカーネーション、ユリが一般的です。豪華な供花にするなら胡蝶蘭も選ばれます。白をベースにして差し色に薄いピンクを入れます。地域や宗派によっては、入れる種類が決まっているでしょう。基本的に生花を使用しますが、最近ではブリザードフラワーを使うケースもあります。

 

神式

神式は、基本的に仏式と同じ供花でかまいません。籠盛りやフラワースタンドを送ると良いでしょう。昔は榊を送っていましたが、現在は喪主となる祭主が榊を供え、それ以外の人は花を添えることが多くなっています。

 

花の種類は主に菊ですが、ユリの花も多いでしょう。神式では胡蝶蘭は使用しません。

 
キリスト教

キリスト教の供花は、故人へ送るのではなく遺族に対して慰めとして送ります。ですから、遺族が供花を辞退するケースもあるので必ず送る前に確認が必要です。供花は、生花を使ったアレンジメントが多いでしょう。仏式と違い、名札は付けませんから気を付けましょう。

 

また、キリスト教の場合は、式場ではなく自宅へ送るのが一般的です。使用する花は洋花を中心にしたアレンジメントです。小さい花を中心にしてカーネーションやユリを使います。

 

葬式供花の値段

f:id:akihotaru:20190309184814j:plain

葬式の時に送る供花の値段は、7,000円から20,000円程度です。供花は香典代わりに送ることもありますが、故人との関係性が深い場合や近親者なら供花と香典の両方になるでしょう。遺族の負担にならない程度の値段にしましょう。

 

供花の数え方は一個を一基(いっき)、二個で一対になります。斎場の中に飾られる大きいタイプの供花は、一基15,000円から20,000円が相場です。一対で送る時は一基の倍です。斎場の外に飾られる花輪は、15,000円から20,000円でしょう。

 

また、祭壇の周りに飾られる籠盛は、5,000円から20,000円です。

 

葬式供花を親族へ送る方法

f:id:akihotaru:20190309185237j:plain

 

訃報を知って供花を送る時、まずは遺族に確認をします。どうしても葬儀に参列できない時は供花だけでも送りたいと考えます。突然、供花を送りつけるとトラブルになり、最悪の場合受け取り拒否されるケースもあります。一言伝えて了承が得られたら手配をします。

 

手配先は葬儀を担当する葬儀社になります。担当者は、宗教や地域の風習を理解しているので最適な供花を選んでくれます。

 

1.訃報を聞いたら遺族へ供花を送って良いか確認する。

2.葬儀会場を聞き、直接問い合わせをして、日程と喪主名を伝える。担当する葬儀社を教えてもらいます。

3.葬儀社へ問い合わせをして喪主名と日程を伝えて供花を注文する。

 

供花を送る時間

供花を送る時は、訃報を知ったらなるべく早い段階で手配します。遅くても通夜開式の3時間前までには依頼しましょう。万が一、手配が遅れてしまったら、後飾りとして自宅に送っても良いでしょう。その場合は、初七日から四十九日の間に送ります。

 

この時、気をつけたいのが、アレンジメントの中にバラを入れることがあります。マナーに厳しい家の場合は失礼にあたるので、あらかじめバラは入れない方が無難でしょう。

 

供花の清算

葬式の供花をお願いしたら、参列した当日に葬儀社へ支払います。後日振込も対応しているケースもあるでしょう。心配な時は、注文時に確認をすると良いです。

 

供花の札名の書き方

f:id:akihotaru:20190309184838j:plain

訃報の連絡を聞いたら参列する人に連絡をして供花の手配を相談します。供花は団体や会社など大人数で送ることが多いです。供花には名札を付けますが、ここには会社社長の名前や連名を書きます。

 

どのような人たちが集まって供花を送るのかを伝えると、手配先でアドバイスしてくれるでしょう。

 

供花のお礼

f:id:akihotaru:20190309185330j:plain

供花やお花代を受け取った遺族は後日お礼をします。御礼状と返礼品をお返しします。一般的な返戻品の相場は2,000円から3,000円程度ですから、それに供花代と香典をプラスして選びます。

 

送るタイミングは、香典返しと同じ四十九日後になります。この頃にお礼の電話を入れておくとスマートです。